経緯
私は学生時代の殆どをスポーツに費やし、ろくに遊んだりすることもなくバブル経済が弾けたあたりにギリギリセーフで就職をし、それなりに面白い仕事をしていました。
しかし、2年程過ぎた頃に、そのままその人生を続けていく事に疑問を持ち始め、色々と考えるようになりました。
そうした時期にワーキングホリデーの話を耳にして、それに向けて準備を始めました。
国の選択
当時ワーキングホリデーが可能な英語圏の国は、カナダ、オーストラリアもしくはニュージーランドの3国でした。
私は中学生の時から英語に興味があり、出来れば英語の語学留学をしたかったのですが、家の事情でできませんでした。
語学を学ぶのであればできるだけ訛りがない国がいいと思い、私の独断と偏見ですが、カナダが一番訛りがなさそうなので、カナダに決めました。
私が長期滞在したのはバンクーバーで、バンクーバーの英語はアメリカ風で殆ど独特な訛りはありません。
確かに移民が多いため、それぞれの人種が集まって居住している地域に行くと、母国語訛りの英語を話す方が結構います。
しかし、学校で学ぶ英語やニュースで聞く英語はとても聞きやすい英語です。
カナダは元々西側がイギリスの領地で、東側がフランスの領地でしたので、カナダの公用語は英語とフランス語です。
カナダの首都であるオタワから東部に行くとフラン語を主要とする都市が増えていきます。
トロントは英語ですが、ケベック州ではフランス語が主要になります。
ケベック州でも学校では英語も習いますので話せるのですが、フランス語訛りの英語を話す人もかなりいます。
私は旅行でケベック州の最東北部のガスペと言う町まで行ったことがありますが、そこでは誰も英語を話しませんでした。
準備
当時、語学留学は費用的に無理があり、それでも語学は上達したかったので、その代わりに、お給料をもらいながら英語を自然に身に付けることの出来る、住み込みのナニー(家事全般や子供の世話をする人)をしようと思っていました。
私は中学の頃から家事を手伝っていて、家事全般得意でしたし、子供も大好きでしたので、結構上手くやっていける自信がありました。
それでも、ワーキングホリデービザは当時1年間のみの就労ビザでしたので、到着して直ぐ働くのはつまらないと思い、まずはバックパッキングでカナダ観光をしようと思いました。
それには費用が掛かりますので、取敢えず、副業して資金を貯めました。
十分な費用が貯まるまで半年ほどかかったと思います。
それからワーキングホリデーのビザの申請をして、カナダ行きの航空券を購入しました。
入国後
私は元々楽天的なので、着いてからユースホステルを探せばいいやと、泊まるところも決めずに入国しました。
今思うと度胸があったなぁと感心します。
両親も放任主義だったので細かい事には殆ど口を出しませんでした。
もし、私の息子がこんなことを計画してたら、きっとそんなことはさせないと思います(笑)
入国後、空港の案内所でユースホテルの場所や行き方を訪ねた際、ダウンタウンの近くにあるB&B(ベッドアンドブレクファスト:一軒家の一部屋に朝食付きで宿泊できる)を勧められました。
ダウンタウンまでバスで10分の住宅地にある上に、週割があり結構お得でした。
ポールさんと言う60代の男性が、3軒の一戸建てを借りB&Bビジネスをしていましたが、スタッフは皆旅行者が宿代代わりに働いていました。
そこでは、若い観光客と知り合えて楽しかったです。
私もその後の3ヶ月の放浪の旅の後、ここでしばらく宿代の代わりに働かせてもらうことになるんですねwww
バンクーバー各種宿泊施設の情報はこちら
VANCOUVER Snow Adventures Guest Book: Visitor Registry for Guest or Share Houses, AirBnb Owners, Vacation Homes, Cabin Getaways, Inns, Resorts, Bed & Breakfasts or Other Rental Properties
私はその後も無計画。
結局そのB&Bで知り合ったオーストラリア人グループに誘われ、彼らの計画に入れてもらう事になりました。
それが、West Coast Trail(ウエストコーストトレイル)といって、バンクーバーの西側に浮かぶバンクーバー島の太平洋側にある全長75kmのトレイルです。
自分の食料やテントを持参し1週間ほど掛けて、キャンプをしながら歩きます。
そこには、手付かずの大自然が広がり、文明の手が及んでいないからこそ見られる素晴らしい景色や植物などを見ることが出来ます。
このトレイルは一度入ったら、どんなことがあっても歩きぬかなければなりません。
私はこれを、ただのハイキングだと理解してました。
とても、なめていました。
そのことに気付くのは、受付で免責同意書と傷害保険に加盟義務を指示された時だったんですね。
それから私のバックパッキング3ヶ月放浪の旅が始まるのでした。
無知な私の無計画な放浪の旅は続きます。
次回は、その放浪の旅について書きたいと思います。
アドバイス
今日があなたの一番若い日です。やりたい事があるならば、それに向けて精一杯頑張ってください。やりたい事をやらない理由はいくらでも見つかります。やって上手くいかなかったら止めればいい。そしてまた違うやりたい事を見付けましょう。人生はやるかやらないかです。出来ればやることを選んで欲しいなぁ~
私は無計画入国したお陰で、オーストラリア人グループと知り合えて、自からはやろうと思わなかったハイキングをすることになるわけですが、一つ間違えると大事に至ったかもしれません。特に英語がペラペラでない人は、下記のことは事前にやっておいた方がいいと思います。
- カナダ入国時には、最低でも一週間泊まれる宿泊施設は見つける。
- 大体の旅行先は決めておく。
- ハイキングと聞いたら何が必要か調べて置く。