初心者向けピックルボールPickleballの解説
小さい子供からシニアの方まで楽しめるアメリカ発祥のスポーツ、ピックルボール、最近ではカナダでもスポーツ人口は増えてきています。これからドンドン人気が上昇し、その内オリンピック競技になるかもしれません。
家族とみんなで出来るスポーツという事で、我が家でも始めましたが、テニスにはあまり興味がなかった息子も、ピックルボールはとても楽しんでやれているようです。
今回は、ピックルボールを始めてみようと思われている方のためにピックルボールのルールを分かりやすく図式で解説したいと思います。
最近バンクーバーには、ピックルボール専用のコートが色んな所に設置されてきています。最後にはそちらの情報もお知らせします。
ピックルボール (Pickleball)とは
ピックルボールは卓球・テニス・バドミントンを元に考えられた競技で、卓球のラケットを大きく伸ばした様な形のパドルで、空洞で複数の穴の開いたプラスチック製のボールを打ち合うスポーツです。ボールの速度が比較的低いので、年配者や子供でもプレーでき、幅広い世代の人々が楽しめるのが特徴です。ルールは卓球とテニスを掛け合わせたようなルールですが、ピックルボール独特のルールもあります。発祥の経緯や名前の由来はWikipediaより引用 ↓
1965年アメリカのシアトルの とある家庭で、退屈した子が親に「何か楽しい遊びはないの?」と求めたところ、父親がその子のために、家族で楽しめるゲームとして考案し、道具を自作し、それが次第に普及してゆくことになった。ピックル(Pickle)の名前は飼い犬の名前に由来する。
–Wikipediaより
コート
コートのサイズは、20 x 44フィート (6.09m x 13.4m)
日本では、2015年に東京から始まっているそうですが、屋内でも行えるスポーツとして、バレーボールコートを使用してやっているところもあるようです。ネットの高さは36インチ(91.4cm)です。
ネットの手前に7フィートのキッチンと言うスペースがあり、そこに入れるピックルボール独特のルールがあります。そこから先にはセンターラインがひいてあり、この線はサーブするときに重要になります。
ルール
11点がマッチポイントで、ポイントはサーブした時にしか得点になりません。
まずはシングルスのルールから。全面コート使うときのルールの説明です。
サーブ(シングル)
サーブは一人一回だけチャンスがあります。アンダーハンド(へそから下)でしかサーブしてはいけません。ベースラインの後ろに立ち、ボールを打つときは、どちらかの足が地面についていなければなりません。
最初のサーブは、右側から始めます。青が初めにサーブ権を持っているとします。サーブされたボールは、対角線上にあるオレンジのコートの赤線で囲まれた部分に着地しなければなりません。またオレンジのコートで一回、その後青コートで一回バウンスしなければなりません。バウンスしないで打った場合はファールなり、青の得点もしくはオレンジのボールになります。
両方のコートで一回ずつバウンスした後は、バウンスなしで打つことが出来ます。
奇数点の場合は右側からサーブします。
偶数点の場合は左側からサーブします。
サーブ(ダブルス)
ダブルスの時は、各チーム二人のプレーヤー両方にサーブ権があります。つまり、プレーヤー1のサーブの時失敗しても、プレーヤー2がサーブすることが出来ます。
シングル同様、サーブされたボールは相手コートで一回、サーバーのコートで一回バウンスしなければなりません。
例えば:下の図の様に、青チームが初めにサーブ権を持っているとします。サーブされたボールは、対角線上にあるオレンジチームのコートの赤線で囲まれた部分に着地しなければなりません。またオレンジチームのコートで一回、その後青チームコートで一回バウンスしなければなりません。バウンスしないで打った場合はファールになり、青チームの得点もしくはオレンジチームのボールになります。
ダブルスの場合もサーブがある時にだけ得点になります。
注:一番最初のサーブはプレーヤー2から始まり、プレーヤー2一人だけがサーブ権があります。
ダブルスの場合、サーブの前には、「自分のチームの得点→相手のチームの得点→サーバーの順番」でコールしなければなりません。
例えば、自分のチームにサーブ権が映った時に、自分のチームの得点が2点で、相手が0点、自分が1人目のサーバーだったら、「2-0-1」とコールします。
自分のチームの得点 | 相手のチームの得点 | 自分のサーブの順番 |
2 | 0 | 1 |
その後自分のチームの失敗で、パートナーサーブの番になったら、パートナーは二番目のサーバーなので、「2-0-2」とコールします。
自分のチームの得点 | 相手のチームの得点 | 自分のサーブの順番 |
2 | 0 | 2 |
キッチン内のルール
下の図の黄緑色に塗られている部分がキッチンと言う所です。その場所に入るにはボールがキッチン内に一度バウンスしなければ入れません。バウンスする前に線を踏んだり、キッチン内に踏み入れてしまうとファールになります。
下の図はOK
下の図は X
それでは、実際のプレーを見てみましょう。ビデオの制作者Naokiさんには掲載の許可を頂いています。
バンクーバー周辺のピックルボールコート
West Vancouver, North Vancouver, Vancouver, and Burnaby
Richmond and Delta
まとめ
図解の説明で基本的なルールが理解できたでしょうか。一度プレイすると、すんなり頭に入ってくると思います。
子供から年配者まで、気軽に遊べるスポーツですので、ぜひご家族で一緒に始めてみてはどうでしょう。
日に日に、ピックルボールの競技人口が増えてきています。少し天気が悪くても、必ず誰かがプレーしているほどです。
これから天気が良くなり、日照時間が長くなるとコートも混んできますので、行った先々で順番待ちのルールがあると思います。それに従って楽しくプレーしましょう。