バンクーバーからビクトリアへ
バンクーバーからビクトリアはフェリーと小型飛行機で行くことが出来ます。当然飛行機の方が割高で、殆どの人がフェリーを利用します。
バンクーバー市内からビクトリア市内までは直行バスが出ています。
公共のバスでも行けますが、乗り継ぎなどかなり旅慣れた人でなければ、手間と時間が掛かり面倒です。自家用車や自転車でフェリーに乗り込むこともできます。
車や直行バスで行く場合、バンクーバー市内から3時間半ほどかかります。
私がワーキングホリデーで来ていた時も、直行バスを利用しました。前回のブログ、バックパッキング放浪の旅その1の時のことです。
その1は ↓
放浪の旅その1を読んでいない方は、下のリンクへ
ビクトリア
一緒に行動する予定のオーストラリア人とは、ビクトリアでのユースホステルで待ち合わせすることにしていましたので、一旦ビクトリアに移動し、せっかく来たのでビクトリアで2日ほど泊り市内観光をしました。
ビクトリアは、ブリティッシュコロンビア州の州都で、昔イギリス領土だった頃の面影が残るイギリス風の街です。
そこでも有名なホテルであるエンプレスホテルの周りには、大道芸人いたり馬車乗り場があったりと、観光地に来たなぁと実感させられます。
エンプレスホテルでティータイム
ビクトリアのエンプレスホテルは直行バスの終着点でもあり、ビクトリアの象徴的な建物の一つです。
そのラウンジでは、とても豪華なイングリッシュティーを頂くことが出来ます。
私は貧乏旅行をするつもりでしたのでその時は行きませんでしたが、2度目に訪れた時に人生初じめて頂きました。
その当時で、セットメニューが$35+チップだったので、かなり迷いましたが人生に一度くらいは試さないとと思い頂きました。
その後も親戚の子が来た時など連れて行きましたが、行くたびに価格が上がっていて、今回調べてみたら、お1人様$85~と書いてあり、驚きで目玉が飛び出るかと思いました。
実際、雰囲気はヨーロッパに来た様な感じで、食器も素敵なものを使用されていて高価な感じはするのですが、食べ物の内容はそんなに進歩している訳でもなく、最近はバンクーバー市内でも美味しいティータームを過ごせる場所が増えてきていますので、これはちょっとぼったくりな気がします。
ブッチャートガーデン
ブッチャートガーデンは、昔そこに住んでいたブッチャートさんと言う大富豪が作った巨大庭園のことで、日本庭園やローズ園など様々植物を鑑賞することが出来ます。
ビクトリアから観光バスや公共バスで行くことが出来ます。
植物が好きな方は一度訪れると感動されると思いますが、一年中植物の手入れをしないといけないので維持費が掛かるのでしょう、こちらも入場料がちょっと高めで、現在、大人一人$27です。
ビクトリア市内からもかなり離れていますので、時間を上手に計画することをお勧めします。
ロイヤルブリティッシュ コロンビア 博物館
もっと詳しいビクトリア観光情報はこちら
ここまでなんだかビクトリアの観光案内みたいになりましたが、ここからが前回の続きです。
ウエストコーストトレイル
ウエストコーストトレイルは、カナダ人でも経験した人は余りいないと思います。
それくらい、時間と体力を使います。
今ではネットもあるので、下調べはスマホ一つあればできますが、当時はまだ紙世界です。
それに加えて楽観的思考の持ち主の私は、無謀にも何も調べず、オーストラリア人が言う「ハイキング」は、日本で言うところの「遠足」だと理解していました。
ウエストコーストトレイルは、トレイルの南側と中間部と北側の3ポイントから出発できます(私が行ったときは北と南の2か所だけと聞いた気がしますが…)。
北側の方が比較的優しい道になっています。
私たちは、難しい側の南側から出発しました。上記の地図の Port Renfrew が出発地点です。
そして、Pacific Rim National Park Reserve と書いてあるところがゴールになります。
私達がが出発したのは5月4日。
ビクトリアからトレイルの入り口までバス(West Coast Trail Express)で移動。
着いてすぐの川を小舟に乗って向こう岸まで渡り、いきなり崖に吊るされた梯子を上り頂上の受付まで歩きます。
もう、この時点で自分のとんでもない勘違いに薄々気付きはじめてました。
そして決定的だったのが、受付で免責同意書と傷害保険購入署名した時でした。
それからは、こんな感じの所とか、、
こんな感じの所とか、、
こんな感じの所とか、、
とにかく淡々と歩き続けました。最近行った方のブログで写真を見ましたが、現在はかなり整備されている様です。
私が行ったときは、川を渡るために吊るしてある手動ゴンドラが壊れていたり、足場が悪くて滑ったりするところも多くありました。
膝丈の川を歩いて渡ったこともありました。
5月とは言え気温は15℃程度、川の水温はかなり冷たくて、その時、骨の髄が凝るというのはこの様な事を言うのだと実感しました。
こんな感じのレスティングポイントが、6km~12kmの間にあり、日が沈む前にテントの準備をして、宿泊しました。
私が持って行った寝袋はなんちゃって寝袋。
5月の朝晩はかなり冷え込みます。水筒に温水を入れて寒さをしのぎました。
私はチームリーダーの女性の後を只々と付いて行っただけなのですが、当時の記録には一日6km~12kmを歩き、6日間で終了しています。
このトレイルを半分ほど行ったときには、自分の食料がそう長くは持たないことに気付き始めたので、一日リンゴ一個(トレイルに重たいリンゴを持っていくなんてふざけてますよね 涙)とかチョコレート一個とかロクなものを食べずにいたので、最終的にゴールした時は、ベルトの穴が2つ小さくなっていました。
元々スポーツをしていたので、体力には自信があります。
その体力のおかげで、この時も大事には至らなかったのだと思います。
結構大変なトレイルでしたが、そこでしか見られない植物や、早朝の森林に朝日が当たり、霜が蒸気になり森林から抜けていく光景などを見たときは、あー来てよかったなーと実感しました。
私が撮った写真がないのが残念ですが、ネットで見つけた写真を使わせていただきました。
現在はどのようになっているか分かりませんが、当時はトレイル終了ポイントには公共交通機関が走っていませんでした。
各々で何らかの交通手段を手配をしていなければならなかったのですが、そんなことも知らない私は、なにも用意していませんでした。
一緒に行動していたオーストラリア人もレンタカーを準備していましたが、定員オーバーで乗せられないと言われ、しょうがなく近くの街の宿場がありそうなところまで、ヒッチハイクをすることになりました。
今では良く「ヒッチハイカーが行方不明に」なんて事件を見かけます。私ももしかしてそうなっていたのかもと思うとゾッっとします。
皆さんはくれぐれもマネしないようにしてください。ってしませんよね。
結局、もう一人ヒッチハイクしなといけない男性がいたので、私をカモに車を止め、その男性と一緒に乗せてもらって安全に移動することが出来ました。
次回その3では、バンクーバー島最北地のポートハーディーからフェリーでアラスカのジュノーとスカッグウェーへ行った時の話をしたいと思います。そこでもまたハプニングが、、、