デイケア ブログ

コロナ禍でのカナダのデイケアの現状

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コロナが世界をパンデミックに追い込んで既に2年が経ちました。

コロナ患者第一号がカナダで確認されたのは、2020年1月25日カナダ東部オンタリオ州トロント市でした。

それから徐々に感染者が西に増え続け、3月に入るとBC州でも学校が閉鎖され、その波がデイケア業界にも広がるようになりました。

 

当時、私のデイケアも当局の指示で閉鎖をするか営業を継続するか選択しなければなりませんでした。

 

私のデイケアは自宅の一部を使用しているため、私たち家族もコロナに接するリスクを負うわけで、義母は70歳を超えているし、次男が持病を抱えていて抗免疫剤の投与を受けている身としては、未知のウイルスによる感染のリスクにさらすことはできないと考え、閉鎖を決意しました。

 

収入がなくなることは負担ではありましたが、主人は継続して職に就き自宅勤務することができましたし、幸いカナダ政府とBC州政府による給付金が即座に支払われたお陰で、6ヶ月間の閉鎖期間を無事乗り越えることができました。

 

その後、ワクチンが開発され、徐々にウイルスの感染情報が分かってきたこともあり、エッセンシャルサービスに属するデイケアは再開を奨励されることになりました。

 

正直言ってその時は、病弱な家族の存在があったので再開に向けての心構えが100%だったとは言えませんが、その時点でコロナがすぐになくなる様子もなく、選択肢として再開か永久閉鎖かのどちらかとなると、生活の事を考え不安ながらも再開を決断しました。

 

ワクチンが広く行き渡るようになってウイルスの重症化が弱まったことは安心できますが、正直言ってデイケアでは、一般に言われる予防方法がほとんど役に立ちません。

 

デイケアの子供は1歳から5歳の子がほとんどです。

特に1歳の子供はおしゃぶりもしているし、よだれは出るし、いろんなものを口に入れます

5歳未満なんてマスクをしていても、くしゃみの瞬間マスクを外したりします。

 

普通の風邪なのか、アレルギーなのか、それとも違った理由でくしゃみか咳をしているのか分かりません。

そのような症状は、デイケアにいる間に突然始まる場合もよくあります。

その症状が出てから家に帰っても、手遅れの場合が多いのです。

子供が一人なら掃除も簡単です。

それが複数になると、掃除も追いつけません。

これはコロナだけに関したことではなく、他のいろんな感染病でも同じで、誰かの病気がデイケアで広がるのは日常茶飯事です。

こういった状況で、コロナ対策はほとんど無意味な気がします。

 

子供を預けるところが無ければ、親は働けない。

親が働かなければ、経済も回らない。

だから、デイケアは運営されていなければなりません。

これは、世界中の幼児保育の現場が体験していることだと思います。

 

今年の初め、私もコロナに感染しました。

デイケアルートではなく、デイケアとは全く接点のない長男からの感染でした。

私の家族の殆ども感染しましたが、皆軽症でした。

その時の話は、段階的にレポートを書いていますので、興味がある方はそちらもお読みください。

 

2歳以上の子供たちは、室内ではとりあえずマスクをしています。

しかし食事の時は外していますし、きっちりはまっているわけではないので、どれだけの効果があるのかは分かりません。

 

これまでの所、デイケア内でのコロナ感染は起きていません。

症状がある子は登園禁止です。

コロナの症状があれば、ラピッドテストで検査して、陰性確認が出来たら登園できるようにしています。

手洗いも頻繁にさせています。

子供同士の食べ物のシェアは禁止です。

除菌剤を使って拭き掃除も頻繁にしています。

しかし、一人の子供が触るもの全てを他の子が触る前に除菌することは無理です。

デイケアでの予防は、これくらいしかできません。

後は運を天に任せるだけです。

 

みんな同じだと思いますが、早くコロナから自由になりたい。

そうヒシヒシと思う毎日です。

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