バンクーバーで野菜を育てよう!
家庭菜園をしていると、育てている植物たちが毎日成長するのを目にし、まるで自分の子供の成長を見るかの如く、手を掛ければ掛けるほど愛おしくなり、とてもやりがいを感じることが出来ます。
3月になると、日照時間も少しずつ長くなり、桜のつぼみや球根の花も芽を出して、春を実感できるようになります。そうなると、お庭仕事をしたくなりますよね。上手にやれば、短いバンクーバーの夏でも結構野菜が育ちます。
去年は3月から8月までデイケアを閉めることになったので、家庭菜園が私の本職の様になってしまい、我が家で育てた野菜が食べきれないほどの収穫できました。時にはご近所さんにも食べてもらったこともありました。そのお陰で去年の夏は、お店で野菜を殆ど買うことがありませんでした。今年ももっと上手に育てたいと思っています。皆さんも試してみませんか?
お庭だけに限らず、日の当たる場所さえあれば、パティオでも野菜が育つんですよ。皆さんも試してみませんか?
去年は苗を買ってきて育てたのですが、今年は種から野菜を育ててみようと思います。その前に、去年収穫後放って置いた畑を、今年の栽培に向け下準備をしなければなりません。そこで、我が家のお庭の畑の下準備の模様と合わせ、畑の下準備方法をご紹介します。
その前にバンクーバーの我が家で去年収穫したお野菜の写真を見てください。 ↓
左上:キャベツ 左下:ブロッコリー 右上:バターレタス 右下:ケール
左上:バターナッツスクウォッシュ 左下:富士リンゴ 右上:人参 右下:ジャコランタン用かぼちゃ
この様に平均温度20~25度程のバンクーバーの夏でも、結構色々育つんですね。
その上、これはすべて無農薬です。
畑を一から作る場合
1. 場所を決める
当然、南側にお庭があればベストなのですが、東西または北側にお庭がある場合はどうしても一日中日が当たる事は難しいですよね。まずは、お庭のどの場所が一日を通して、一番日が当たる時間が長いのか、お庭を観察してみましょう。
2. フレームを作る
私の場合、デッキベース用の木材2×5 を 縦5fx横7f の大きさに組み立てただけのフレームを使っています。膝丈の高さにすれば、腰や膝に負担が無く作業できるのでお勧めです。
自分で作るのはチョット不安な方は、下記の様なフレームでも十分でしょう。
3. 土壌の下準備
苗を植える2~3週間前には、肥料などを混ぜて土壌の準備をして置きます。4月に苗を植えたければ、3月の下旬ごろには準備したほうがいいですね。
私が住んでいる地域の土壌は粘土質なので、土が硬くて根野菜があまり大きく育ちません。しかし、栄養素が多く含まれているので、葉野菜はとてもよく育ちます。
キャベツ、レタス、ケイルが良く育ったのはそのためです。大根やニンジンは、葉が茂る一方根の方はなかなか育たず、その内ナメクジの餌食になったりして、余りよく育ちませんでした。
いま、芝生がある場所に畑を作る場合、芝生ごとショベルでひっくり返し、細かく砕きます。芝生が抜けて取れそうな場合は取り除きます。芝生を全て取り除く必要はありません。芝生の付いた土は、再生ゴミには出せないことになっています。土を残さないで草の部分だけ取り除くようにしてください。粘土質の土壌は栄養素が沢山ありますので、再利用します。硬いのが問題ですので次の方法で改善しましょう。
改善方法として次のことをやってみてください。
1. phを調節する
粘土質の土壌は酸度が強いため、石灰を撒いて中性化します。
今回はHome Depot で購入した n.i.l Rapid Lime を使用しました。
2. 肥料を混ぜる
肥料と言っても色々あります。牛の糞ベース、羊の糞ベース、鳥の糞ベース、キノコベース、魚ベースなどがあり、日本では馬の糞ベースと言うものがあって、手に入りにくいけど効果抜群のがあるみたいです。残念ですが、カナダではまだ見たことがありません。
今回私は、去年同様、Sea Soil を使いました。
この肥料は、動物ベースの肥料の様に悪臭がしません。とても使いやすい肥料です。
3. 新しい土を混ぜる
やはり、粘土質の土壌だけでは土が固すぎます。新しい土を混ぜて土壌を柔らかくすると、苗の根が伸びやすくなり成長がうまくいきます。
色々お店を見て回りましたが Home Depot のガーデンセンターで売っている Garden Soil お得です。
注:土には色々あります。Top Soil は芝生の種をまく時に使います。Menure と書いてあったら肥料です。Mulch はマルチと言って木のくずなどがメインで入っています。その中にも木くずの大きさが色々あります。Garden soil は野菜や花などの為にいろんなものを混ぜてあります。畑の場合は野菜の絵が付いているGarden Soil を選んでください。
このバッグで56.6L。成人男性でもこれをもって歩くのは大変なくらい重いです。私の畑では、この袋で2袋は必要だと思います。
パティオで野菜を育てる
パティオで野菜を育てる場合は、Potting Soil を使います。水はけが良くなるようマルチなどが混ぜてあり、フワフワして軽いです。また、室内で植物を育てる時もこの土を使います。虫が付かないように殺菌されているそうです。
根野菜を育てたい場合は、深めのプランターを使用します。最近は、下記の様なファブリックの素材で出来た簡易プランターがあり、レビューもよさそうなので私も使ってみようと思います。
我が家の畑の下準備模様
まずは、リンゴの木の根元にGarden Soil 2と Sea Soil 1の割合で追加。
去年初めて実を付けた5年目のリンゴの木。摘果の時に欲張ってリンゴの実を残してしまったので、気に負担が掛かったのか、根の張りが余りよくなく、揺らすとグラグラしています。
頑張って根を張ってくれるといいのですが、、、
こちらは5年目の梨の木。同じくリンゴの木同様土を追加。去年は二つ実を付けましたが、途中で虫が付き断念。今年こそは実が付き収穫できることを祈っています。梨の木は虫が付きやすいので栽培が難しいそうです。
ここから畑の下準備の模様です。
北側にある我が家の庭は、冬の間全く日が当たりません。その為、直ぐにコケが生えます。コケ対策のために敷いていたビニールをはがします。
こちらがビニールの下の土。少し雑草が生えていたのでそれを取り除き、全体を耕します。
石灰(Rapid Lime) を掛けて全体を混ぜます。
Sea Soil と Garden Soilを加えて全体を混ぜます。
石灰(Rapid Lime) を混ぜる時は水を撒いて土にしみこむようにする必要があります。ですので、水を撒いて今回はおしまいです。
今回は、あまりGarden Soil と肥料が残っていなかったので、近いうちに追加して入れようと思います。
皆さんもぜひ試してください!
ちょうど野菜を育ててみようかなと思っていたときにブログにたどり着きました。カナダに来てまだ1年なので、他の記事も大変参考になります!小さなパティオとベランダで何か育ててみたいと思います。
コメントありがとうございます。野菜作りは子育てと似ていて、手を掛ければ掛けるほど愛おしくなり楽しいです。これからも少しずつ野菜作りの記事をあげて行こうと思っています。もし種から育てようと思っていらっしゃるんだったら、直ぐに始めた方がいいです。苗からが断然楽ですけど。バンクーバーの夏は短いですから、タイミングが大事なようです。ブログ始めて日が浅いので、何かと読み辛い点があると思いますが、これからもよろしくお願いします。
なるほど! 苗と種を両方試してみたいので早速初めてみます。子供達がある程度大きくなって、やっと植物を育てる心の余裕ができて来ました。野菜づくりやほかの記事も楽しみにしています!