現在リッチモンド市でイベント「Doors Open」が開催されています。
「Doors Open」は、今年で15回目になるイベントで、リッチモンド市の施設や文化的施設などが公開される日です。
今年公開されている32施設は公式サイトに記載されています。
普段見ることができない展示物などもありますので、特にお子さんがいらっしゃる方には楽しいイベントもあるかもしれません。
明日の天気も一日中雨の予報が出ていますので、施設巡りをするものいいかもしれませんね。
このイベントは明日6月5日までとなっています。
それぞれの施設で公開の時間が異なりますので、興味のある施設の時間をサイトで確認されてから外出された方がいいと思います。
今日私はその内の一つの施設でボランティアをしてきました。
以前は沢山の人で賑わっていたのですが、今年は来客も余りいなくて少し寂しかったです。
早く以前の様に活気づくことを願っています。
毎年やっているイベントですので、今年は無理な方も、来年の6月にもありますのでチェックしてみてください。
先日のオンタリオのニュースでは、発表の翌月から$12/dayに削減され、25年の9月からは$10/dayになると書かれていました。
発表から施行までの期間が1ヶ月未満だなんてすごい速さですよね。
一方BC州では、その話が2018年から出ていますが、BC州のそれはオンタリオのそれとは比べ物にならない程時間が掛かっています。
それではなぜそんなに時間が掛かっているんでしょう。
その理由は、BC州が$10/dayのシステムを利用して既存のデイケアを所有しようとしているからです。
BC州の認可のデイケアには、大きく分けて複数の保育士を雇って運営している企業型のグループデイケアと私の様に個人の自宅で基本的に一人で運営しているファミリーデイケアがあります。
自宅ベースのチャイルドケアは、チャイルドケアの基本コースを取った証明と自宅の構造や安全性などが市の規律に合っいれば、運営することができます。
自宅ベースのデイケアを運営している人が、自分も子育て中であることが多いです。
私がデイケアを必要としている頃は、産休が6ヶ月しかなく、まだハイハイもしていな息子を預けてまで勤務するような多額の収入も無かったので、それだったら自分の子育てと一緒によそ様のお子さんを世話してお月謝を頂いた方が自分に合っていると思って始めました。
本格的に認可をとって運営を始めたのはそれから数年後ではありましたが、自宅をベースにしているので、通勤をしなくてよくなり(=交通費がかからない)、家賃(ローン)、光熱費、食費など、外に働きに行っていたら全額生活費として飛んで行ってしまう費用が自宅ベースだからこそ所得税の控除として申告できる項目が沢山あるのも魅力でした。
この$10/dayのプログラムとは別に、数年前にBC州政府はデイケアのコストを抑えるために「Fee reduction program」と言う補助金を発表しました。
この補助金は、月謝を3年間固定することを約束したデイケアだけにしか支給されません。
バンクーバー近辺のグループデイケアの料金は上がる一方で、とんでもない価格になっていたのは知っていましたが、そこには企業型ならではの強さがあり、色々なレッスンが含まれるからなどと言う理由もありましたので、個人運営の私が対抗できるのは、安さと誠意ぐらいしかないので、それまでお月謝をあげて来ませんでした。
しかし、月謝を上げないと約束しないとこの補助金は貰えない上に、デイケアを探す家族はこの補助金がある所が良い訳ですから、この補助金を貰ってなければ問い合わせが減る可能性もあります。
結局既存のご父兄からの問い合わせもありましたので、この安いお月謝のまま今後3年間お月謝を上げない選択を取らざるを得ませんでした。
昨日の最低賃金引上げのニュースをみると、世の中の物価は上がり、最低賃金も上がっているのにデイケアは上げてはいけないなんて少し不公平な気もします。
しかも、この補助金の計算がややこしい。
フルタイムだけを世話しているんだったら月極で一律なんですが、私の場合パートタイムが殆どなので、毎月その価格が異なります。
それを計算するのが面倒くさい。
私には利点が全くありません。
父兄に支払えばいいのに!って思います。
そして今日のテーマ「BC州の$10/dayチャイルドケアがうまくいかない理由」。
今年からBC州政府が、デイケアの管轄をチャイルドアンドファミリー省から教育省に移行し、既存のデイケアに$10/dayの施設の募集をかけ始めました。
この施設に応募するには、毎月の運営費とケアギバーの給与を申請しなければならず、それにはちゃんとした会計士さんを付けないと毎月の経費など計算がややこしくなります。
また、自分の収入は政府からのお給料式になる訳です。
これまで自分の収入がいくらになるなんて計算したことがありません。
しかし、全てを自分でしているわけですから、経営者でもありケアギバーでもあるんでよね。
全てを白黒はっきりしなければいけないのが難しい。
と~ても面倒そうです。
デイケアに来る園児はいつでも同じと言う訳では無いので収入が流動します。
会計士なしでは無理です。
ただでさえ補助金で計算がややこしい上に、このシステムに入れないと園児の問い合わせが減少する可能性もあるので、私達の様な個人のデイケアにはダメージしかありません。
BC州政府は、新しく施設を作るよりは既存のデイケアを吸収する方が簡単だと思っているかもしれませんが、私の様な心情の運営者は少なくないと思います。
BC州もオンタリオ州の様に父兄にリベートもしくは補助金として支給すればいいんですよ。
私は、別の理由で2024年にデイケアを閉める予定なので、このプログラムには参加しません。
私は別として、多分これが理由で閉まってしまうデイケアも増えるんじゃないかと思います。
そうすると「デイケアのスペースを確保する」と言う政府の目標も達成できず、本末転倒の様な気もします。
やり方は問題ですが、私が子育ての時にはなかった産休一年と安価なチャイルドケアが実現すれば、BC州の働くお父さんお母さんには吉報です。
しかし、父兄側だけではなくデイケア側の都合ももう少し考えてもらいたいですね。