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親が子供の負担になったら

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私の夫は日本生まれのカナダ育ち。

小さい頃に両親と一緒にカナダに移住しました。

両親二人とも英語が苦手です。

夫の英語力が両親の英語力を越えた時から、両親は夫を頼るようになり、それが両親の英語力が上達しない要因の一つになりました。

英語が苦手だという事で、学校の先生との面談でも通訳代わりになったり、通常だったら親が率先してやることも夫が早くから面倒を見ていたようです。

子供にとってそれはかなりの負担だったと思います。

そのせいで、親に対する考え方にも影響して今の親子関係に結び付ています。

それは決していい関係とは言えません。

「親が子供の負担になる事」の悪影響が顕著に出ている姿です。

以前のブログ記事「カナダで自立したシニアをめざす!」は、その影響を受けた私の体験からの呟きでした。

 

しかし、私達が親になり、その立場が逆になろうとしています。

私達が息子の負担になってきているという事です。

それは英語力ではありません。

精神面での話です。

 

夫は元々社交的な人なのですが、潔癖症の性格のせいでコロナによる精神的な影響を多大に受け、未だに多くの人が集まる所には出られません。

しかし、基本的にはじっとして居られないタイプなので、家にずっといるとイライラしてしまいます。

その上、なんでも一人でするのは好まず、必ず誰かと一緒にやる事を望みます。

その相手をしてくれるのが私達の次男(19歳)です。

 

次男は、周りの人が喜んでくれることを望む性格で、周囲の人とのいざこざを望みません。

だから、余り気が向かなくても誘われたらなんでも了承して付き合ってくれます。

断ると気分を害することが分かっているからです。

 

私もその様な面があり、特に用事がない時は夫がやりたい事に付き合います。

しかし、本当に気が向かない時は機嫌が悪くなることが分かっていても断ります。

 

次男は違います。

機嫌が悪くなるくらいなら自分が我慢してでも付き合います。

(二人で”Daddy sitting”と呼んでいますー笑)

 

とても心やさしい息子です。

しかし、一方では自分を殺しすぎて負担になっているんじゃないかと心配でもあります。

私の勘は合っていました。

 

今年の夏、アルバイトをしようと思っている次男。

昨日面接に行ってきました。

面接の内容を聞くと、彼は面接官に「週末は働けない」と言ったそうです。

その理由を聞くと、私達と過ごすために時間を開けなければいけないからだと言うのです。

雇用先からすれば、土日のスタッフの方が欲しいものです。

やはり、その様に言われたそうです。

これは完璧負担になってますよね。

次男本人も自覚していません。

 

私は息子に言いました。

「人の事を一番に考えるのは素晴らしい事だけど、自分の為になる事を考える事も重要だ」と。

アルバイトをしないといけないとなると、夫も他にすることを見付けないと行けなくなります。

それがかえって夫の為にもなるかもしれません。

 

私自身の考え方や行動は、私が自覚したら変えられる事ですが、他人に自覚してもらうのは並大抵の事ではできません。

夫婦と言っても個々の性格や考え方があり、夫婦だからこそ言い方によって言いたい事が通じにくかったりすることもあります。

 

難しいです。

 

次男は19歳にもなって殆ど毎週末付き合ってくれています。

友達がいないわけではありません。

不思議に思う方もいるでしょう。

 

私達はそんな次男がとても可愛くて、手放せないでいる様です。

それが、彼の負担にならない様、もう少し気を使ってあげないといけない時が来たようです。

 

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