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【カナダで英語の勉強】初めての宿題:作文「移民者のアイデンティティ」

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今月から英語の勉強が始まりました。

二週間目の授業を終え、今期初の宿題が出ました。

私が最も不得意としている作文の宿題です。

日本語でも苦手なのに英語で書くなんて、何十年も脳みそをろくに使っていなかったので増々心配です。

 

これまでの英語クラスに関する記事はこちら↓

私が初めてカナダに来た目的は英語の勉強でしたが、語学学校などでは勉強していません。

ワーホリでお金持ちのお家のナニー(住み込みで子どものベビーシッター兼家政婦)をしながら日常的に英語を身に付けました。

 

英語圏に長く住んでいると日常生活で読んだり聞いたりする力は付くので、今ではコミュニケーションなどであまり困る事はありませんが、自分の意見を英語で説明するのは何年経っても難しいな~と感じます。


また、家庭内では日本語と英語がごちゃ混ぜですので、日本語が下手になり英語も上達しない状況になってしまっています。

その上、自宅でデイケアをしていると、話し相手も子供ですので英語の語彙も増えません。

それに年齢的な衰えも加えると、今回の宿題の作文で自分の考えをどうまとめるべきか、そもそもあまり考えが浮かびません。


今回の宿題の課題は、「移民者のアイデンティティ」についてです。

しかし、今回のタイトル「移民者のアイデンティティ」をクラスで取り上げたことによって、私なりに自分のアイデンティティについて考える良い機会になりました。

結局のところまだ、自分が何を言いたいのかは依然としてまとまっていませんが、、、

 

この課題の資料としてクラスで読んだ文書の執筆者は、カナダに移民してきたパキスタン出身のモスラム教徒女性です。

アイデンティティの要素には色んなものがありますが、宗教はその要素の一つ。

彼女にとってはこの宗教が、自身のアイデンティティの矛盾を生み出しています。


モスラム教徒がマジョリティーのパキスタンでは、彼女はそのマジョリティーの一員だったのですが、カナダに来たらマイノリティーの一員になってしまった。

それに加え、カナダには反モスラム教派の人もいます。

彼女は、マジョリティーの中にいる時のアイデンティティの感じ方マイノリティーにいる時のアイデンティティの感じ方を体験することになります。

彼女の場合は、カナダで当時モスラム教にネガティブなイメージがあったことにより、そういった偏見を知った彼女が、カナダでの自身のアイデンティティにネガティブなイメージを感じてしまいます。

クラスでのグループディスカッションで、同じイスラム教徒の生徒さんが、この部分には共感できないと言っていました。

最近移民してきた彼女は、この偏見を体験したことがないのかもしれません。

 

日本人も人種的な部分を見ると、日本では日本人がマジョリティーで、カナダでマイノリティーです。

これは、この執筆者の女性の言うマジョリティーマイノリティーの違いと言う観点から見ると同じです。

しかし、日本人としてカナダのマイノリティーの一員でいるからといって、私もそうですが、最近移民してきた日本人移民者の中にカナダで感じる自身のアイデンティティにネガティブなイメージを持っている人はあまりいないと思います。

それは、カナダ人にとって今の日本人のイメージがネガティブに映っていないからだと思います。

しかし、コロナによるパンデミックが起きてから、アジア人に対しての暴行が増えたことによって、それもまた変わったかもしれません。


今回の宿題が出た後に、息子に尋ねてみました。

「自分のこと日系カナダ人と意識したことある?」

息子は言いました、「あまり意識したことない。」

自分はカナダ人だと。

これは、彼の21年の人生でそれを意識するような偏見に遭遇していなかったからでしょう。


私の夫は、親の仕事の都合で幼い時にカナダに移民してきました。

今から40-50年前の話です。

彼は、小中学校でアジア系であることを理由にいじめにあう事が良くあったそうです。

世間の反応も同じでした。

 

戦時中の日系移民者は、敵国人として収容所へ送られたこともあり、その後は身を隠すように生活していた人も多かったと聞きます。

 

こうやって見ると、カナダに移民してきた日本人の中でも、時代によって感じる自身のアイデンティティは異なっていたんじゃないかと思うんです。

移民者のアイデンティティは、その時代に世界で何が起きているのかに左右され、時代と共に変化するものなんだと思います。

 

時代と共にこれまでの日本人のイメージが進化したように、これからカナダの住民が進化し続ければ、個々のアイデンティティの感じ方も進化し続けるじゃないでしょうか。

今はSNSの普及により世界をより近くに感じることができます。

それが全て好意的ではないかもしれませんが、そうやってカナダに住んでいる人々が、学び成長し移民者をもっと理解できるようになれば、私の息子の様に全ての移民者が自分のアイデンティティを気にしなくてよくなる日が来るのではないかと思います。


私の文章力が、、、、

こんな風な考えをまとめて作文を書けばいいのかな?

あ~頭痛~い!

 

 

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