BC州では9月30日は「オレンジシャツデー」で学校や公共施設が閉まっていました。
「オレンジシャツデー」とは、1867年から1996年に先住民の子供達を強制的に教育していた寄宿学校の後から何百人の子供の遺骨が発見されたことにより、先住民に起きた真実を認め和解する日として2021年に設定されました。
この「オレンジシャツデー」は、先日のエリザベス女王の国葬の日と同じく、学校や公共施設はお休みですが、一般企業はお休みではありません。
ですので、先日のエリザベス女王の国葬の日同様、子供たちの世話をする為に親は休みを取ったり、デイケアを探したりしなければなりません。
ここ数日忙しくしていたので、ニュースをゆっくり見る時間が無く、私自身も今日が「オレンジシャツデー」であることを知りませんでした。
その上に、公共施設が閉まっているなんて思いもせず、息子の血液検査のために検査場に行ったのですが、結局どこも開いていなくて検査を行うことができませんでした。
カナダの血液検査って、結果が出るまで数日かかるので、来週の水曜日に健診の予約があるのに間に合うのかどうか、、、
この週末に行くしかないんですが、週末にしかできない他の用事があったり、週末に開いている検査場も少ないし、予約オンリー(急な予約はできません)の施設だったりして、オプションがあまりないんですよね。
医療費が無料なのは大変助かりますが、この様な弊害があるのは事実です。
「オレンジシャツデー」に話を戻すと、英文ではありますが、カナダ政府のサイトで詳しい事が学べますので、興味がある方はそちらを参照ください。
今年の「オレンジシャツデー」は、法定休日ではありませんでした。
先住民のグループの方たちは、この日を法定休日に昇格するべきだと考えているようです。
その件に関してのニュース記事から、先住民の方々のコメントを紹介したいと思います。
全文は英文記事ですが、こちらから読むことができます。
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「真実と和解のための国民の日は、すべてのカナダ人にとって、私たちの歴史の中でこの恐ろしい時期を思い出し、認識する重要な機会です」と、先住民サミットのシェリル・カシマー氏は述べました。
「B.C. 政府は、和解への道を歩み続けるための重要なコミットメントとして、真実と和解のための国民の日を遵守から法定休日に引き上げるべきです。」
BCファースト ネーションズ地域集会のチーフであるテリー・ティージー氏は、「9月30日は、寄宿学校の生存者、その家族、およびコミュニティを称える日です。 先住民として、私たちは何世代にもわたってカナダの恐ろしい寄宿学校制度の歴史と進行中の遺産を悲しみ、処理してきました。1 年に 1 日、生存者をたたえ、彼らの話を聞くことに専念することは、求めても過言ではありません。 ブリティッシュ コロンビア州が和解に真剣に取り組んでいるのであれば、私たちの社会の和解プロセスの重要な部分として、真実と和解のための国民の日を記念することを優先しなければなりません。」
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あとがき
BC州政府が、将来「オレンジシャツデー」をどのように迎えるかにつては、先住民グループの方たちと協議してくつもりのようですので、来年は法定休日として迎えるかもしれませんね。