【ニュース】カナダ全土の小児病院で、長時間の診断待ち増加

Spread the love

カナダの一部の小児病院では,　患者数が大幅に急増しており、オタワの CHEO の救急部門での待機時間は、木曜日の朝で10 時間以上だったとのことです。

また、ロンドンの小児病院の救急部門は、SNSで保護者に-緊急ではない症状の場合 5 時間以上の待機時間に備えるようアドバイスしたそうです。

このニュースの原文（英語）はこちら

(2022年10月27日投稿記事）

小児病院ER での待ち時間は急増しています。待ち時間の目安はこちら

カナダの一部の小児病院では患者数が大幅に急増しており、緊急時の待ち時間が急増し始めている。

オタワの CHEO の救急部門での待機時間は、木曜日の朝で10 時間以上だった。水曜日に、ロンドンの小児病院の救急部門はソーシャルメディアで公告を送信し、保護者に-緊急ではない症状の場合 5 時間以上の待機時間に備えるようアドバイスした。

オンタリオ州の多くの病院では、RSV (呼吸器合胞体ウイルス)、COVID-19、インフルエンザなどの呼吸器疾患を患う子供たちが大量に流入していると述べている。

これにより、州全体の救急部門にかなりの圧力がかかっている。

小児感染症の専門家であるアンナバネルジ博士は、彼女が勤務するユニバーシティヘルスネットワーク病院にベッドが残っていないため、患者の流入が州の医療システムにどのような影響を与えているかについて「非常に懸念している」と述べた。

「現在、COVID、RSV、インフルエンザの始まりという 3 つのウイルスのパンデミックが発生しており、多くの子供たちがこれらの呼吸器感染症にかかっており、そのうちの何人かは本当に病気で入院が必要でしすが、ベッドがありません。これはシーズンの始まりに過ぎません。悪化するだけです。」と彼女は述べた。

トロントのシックキッズ病院の救急部門の患者数も「この時期には珍しく」、増加しているとグローバルニュースへの声明で述べた。オンラインで入手できる待機時間のデータによると、木曜日に緊急ではない症例の平均待機時間は 5 時間近くだった。病院は、ER に向かう前にかかりつけの医師を訪ねるか、リモート診療にアクセスするためのオプションを検討するよう保護者に勧めている。

同様の待ち時間は、ハミルトン、ロンドン、オンタリオ州東部の小児病院でも報告されている。

ケベック州では、小児病院にアクセスする患者が大量に流入している。この問題はモントリオールで非常に顕著であり、ケベック州政府は病院の ER での極度の過密状態を管理する危機管理チームを作成している。

小児科の ER は特に大きな打撃を受けており、モントリオール小児病院の稼働率は 183% だ。

「医師の診察に15時間、20時間かかる可能性があります」と、病院の医療責任者であるローリー・プロだトニック博士は水曜日にグローバルニュースに語った。

「（両親は）そのための計画を立てる必要があります。また、スタッフが信じられないほど懸命に働いていることを認識しなければなりません。」

モントリオールのサント・ジュスティーヌ病院も、175% のキャパシティをはるかに超えて稼働している。

ただし、オンライン追跡データによると、マニトバ州とアルバータ州の小児病院の待ち時間は、平均してそれぞれ 3 時間と 4 時間近くで、国内の他の地域では状況が異なる。

一方BC州のチルドレンホスピタルは、木曜日の朝、救急部門で 6 時間以上の待ち時間を示していた。

ハリファックスの IWK は、オンラインまたは電話で ER 待ち時間を提供していない。

ロンドンヘルスサイエンスセンターの小児救急部門のメディカルディレクター兼セクションヘッドである Rodrick Lim 博士は、彼の ER の患者数はここ数日および数週間で 50〜 80% 増加したと述べている。

医師と看護師はできる限りのことを行っており、ベッド数が限られているため、廊下の椅子で患者を治療するなど、患者を治療する方法と場所についても工夫している。

しかし、これは呼吸器疾患のシーズンの始まりにすぎないことを考えると、救急部門は今後数か月で「非常に困難な」状況に直面する可能性が高く、国民の忍耐が必要になると彼は述べた。

「子供のことを心配して長時間待つのは確かに簡単ではありません。私たちはそれを理解しています」とリム博士は述べた。

「非常に献身的な医療専門家のグループがいて、創造性を発揮し、患者を可能な限り迅速かつ安全に診察するために最善を尽くしています。多くの場合、非常に型にはまらないスペースで、さまざまな方法を試しています。より効率的になる方法と、私たちが見ているこの膨大な数の患者を見る方法を実施しています。しかし、関係者全員にとって非常に困難です。」

リム氏は、最近の患者の急増が、カナダ全土の病院がすでに深刻な人員配置とベッド不足に対処している時期に来ていることを考えると、今後数か月の医療従事者の負担を「非常に心配している」と付け加えました。

Banerji 氏は、大きなセンターの外にあるコミュニティ病院や教育病院は、水浸しの都市の子供病院を支援する能力を拡大することを検討する必要があるかもしれないと考えている。

状況が改善されない場合、特に最近の RSV 症例の増加により、学校でのマスキング要件も再導入する必要があるかもしれないと彼女は付け加えた。

「多くの子供たちが学校に通い、RSV にさらされています。彼らにとっては軽度の感染症かもしれませんが、家にいる多くの人々..乳幼児や幼い兄弟に RSV を持ち帰っている可能性があります。」と Banerji 氏は述べた。

「そして、これらの赤ちゃんを保護するのが、RSV シーズン中に非常に重要になります。」