カナダにワーホリや留学に来る日本人の中には、将来移住を希望している人が多くいると思います。日本にいる人でも海外移住に憧れている人もいるでしょう。しかし、海外移住には、短期では気づかない事や家庭を持つと実感する海外に住んでいるからこそ立ちはだかる問題も数多くあります。
私は、20代の時に日本で就職していた会社を辞め、カナダにワーホリに来ました。
ワーホリに来たきかっけは、英語を上達させたかったのと、自分が住んできた世界と違う所で、それまでと違う事をしたかったからですが、たまたま今の夫と知り合って結婚をしたことにより、カナダに移住することになりました。
初めから海外移住を希望していたわけではなく、結婚した相手が住んでいたのがカナダで、夫の性格上日本の労働環境では難しいだろうという事もあり、ずっとカナダに住んでいます。
カナダの生活は、日本の様に周りを気にしなくていいので、私の大雑把な性格にも合っていて、とても住み安くて気に入っています。
仕事も順調ですし、夫も家庭を支えてくれる人なので、今の日常への不満はそれほどありません。
しかし、これまで問題が無かったわけではありません。
問題点
- 友達がいない(友達を作らないといけない)
- 夫婦喧嘩しても行くところがない
- 頻繁に実家に帰省できない
- 帰省にお金が掛かりすぎる
- 子育てのお手伝いを頼める人がいない
- 病気した時に頼る人がいない
- 日本の家族や親戚の臨終の時に間に合わない
- 日本に着くのに最短でも一日掛かる
この他にも、日本食品が高すぎるとか、物価が高いとか、気になる事はあると思いますが、これらは日本にいてもあり得る事で、上記の問題と比べると重みが違います。
今日、なぜこんな話をしようと思ったかと言うと、昨晩突然日本の親戚から、とてもよくしてくれた夫の叔母が危篤だと言う連絡が来ました。
その日の朝まで元気にしていたそうです。
それが、この日が峠だと言うのです。
今朝には帰らぬ人となってしまいました。
明日が通夜で明後日はお葬式です。
色んな手配をしても、間に合いそうにありません。
日本にいる私の父は80代、母も間も無く80歳です。
二人ともとても元気にしていますが、今回の叔母の様に突然何が起こってもおかしくない年です。
両親が、80歳になるまで健康だった事実に感謝しなきゃいけないもしれませんが、もっと親孝行してあげたいと思っているのに、海外にいて家庭があるとそう簡単には行きません。
若い頃に何となく分かってはいた事ですが、帰る度に老いていく両親を見ると、その日が刻一刻と近付いているのが目に見えて分かります。
海外生活に魅力を感じ、海外移住を考えている人もいるかもしれませんが、これら上記の問題点、必ず実感する日が来ると思います。
海外移住には、それに耐えられる覚悟が必要です。
日本の親戚の死に直面して、ちょっと凹んでる先輩の呟きでした。
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