昨日の午後、仕事中に突然「クローン病」と診断されている息子が、尋常ない腹痛に苦しみながら、救急病棟に連れて行ってほしいと部屋から電話してきました。
家庭内緊急事態発生です。
「クローン病」とは、体内の免疫機構の異常により、自分の免疫細胞が腸の細胞を攻撃してしまう炎症性腸疾患(IBD)の内の一つです。
「クローン病」は、小腸から肛門を含めた全部の消化管に炎症を起こす病気で、日本では難病指定されています。
症状には、下痢・腹痛や発熱、体重減少の症状などがあります。
息子が「クローン病」と診断されたのは、去年のこと。
元々、10歳の時に「JIA (若年性特発性関節炎」と診断されていました。
2年ほど前に、複雑な「痔ろう」が見つかり、なかなか治らないことにより、IBD専門医に紹介されて「クローン病」だと診断を受けました。
複雑な痔ろうも「クローン病」の症状の一つなのだそう。
幸運なことに、内視鏡検査やMRI検査で腸内の大きな炎症は見つかりませんでした。
息子の場合、「クローン病」の一般的な症状である下痢や腹痛は、頻繁に起こる症状ではなく、診断後のお薬の投与により、痔ろうも落ち着いてきています。
その息子が昨日、昼食を普通に食べた後に、突然耐えられない痛みが腹部に走り、救急車を呼んで欲しいと二階の部屋から携帯で連絡してきました。
慌てて様子を見に行くと、ベットでうずくまっています。
いつもだったら自宅でリモートで仕事をしている夫も、その日に限って出勤して車もありません。
私は自宅でやってるデイケアの仕事中。
救急車を呼んで欲しいと言う息子。
その瞬間、数年前に息子が腹痛を訴え救急車を呼んだ記憶がよみがえります。
救急車を呼んだ時のこと、オペレータ―から彼の症状に関して色々な質問を受けた結果、生死に関わるような症状ではないと判断されたのでしょう、救急車は20分過ぎても来ません。
結局その時は、夫が車で救急病院に連れて行き、入院して診察を受けました。
その時はまだ、クローン病との診断は受けてなかったので、その時の検査では原因が分からず、そのまま帰宅。
そして今回は、流行りの肺炎感染で救急病棟が混雑しているのも知っています。
ERでも直ぐに診察を受けられないだろうし、一体どうなるんだろう、、、心配です。
即、夫に連絡して帰って来てもらう事に。
車で20分ほどかかります。
ちょうど、デイケアの子供達はお昼寝中だったので、夫を待っている間にお腹を温めるための湯たんぽを準備したり、嘔吐しても大丈夫なようにバケツを準備します。
二階と一階を行ったりしながら、息子の容態を見ていたら、「オエッ、オエッ」と彼の部屋から声が。
嘔吐です。
全部もどしてスッキリしたら、数分でお腹の痛みも消えたとのこと。
夫に連絡し、帰宅をキャンセル。
息子は、コモーションを起こしたことに申し訳なく「ごめんね、ごめんね」と何度も謝ります。
「大丈夫だよ、そんなこと気にしなくても、あなたの健康が第一!」
息子は以前から、ちょっと大袈裟なところがあります。
小さい時の簡単な虫歯の治療でも、一般の歯科医では対応できず、小児歯科医で半分寝てる状態にして治療、血液検査も10代になっても嫌がるタイプの子でした。
持病がない子だったら、「また始まった!」と言って聞き流したり、我慢させたりしたかもしれません。
しかし、息子の場合持病持ちで、これまで私達が経験したことのない病気にかかっていて、私達の知らない痛みを経験している可能性があります。
大丈夫だと決めつけるのは危険なんです。
今回は本当にちょっと大袈裟だったのかもしれませんが、嘔吐だけで済んで本当に良かったです。
今は元に戻っていますが、最近始めた飲み薬が肝臓に余り良くありません。
もしかしたらそれが原因かもしれないので、来週ファミリードクターに見てもらう予定にしています。
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