カナダと言えば大自然。
野鳥や野生動物と共存しているイメージが強いと思います。
実際、場所によってはクマの出現に注意しないといけないところもあり、キャンプ場ではゴミの捨て方など細かく注意しないといけません。
最近では飼い犬やジョギングをしていた人がコヨーテに襲われるなどのニュースもよく耳にするようになってきました。
これらの危険な動物に関しては、人間の生活環境の変化などにも影響されて起こっていることが多いのですが、ここ数年その数が増加しすぎて、人間の生活環境に影響する逆パターンが見られるケースもあります。
それが毎年冬になるとバンクーバー南部の地域に群れを成して訪れる「スノーグース」。
グースはカモの事で、ガチョウの仲間の事を言い、英語では一匹だと「グース」、複数だと「ギース」と言います。
今回のニュースで出てきた「スノーグース」やは、1970年代から300%も人口が増えていると言われ、北米カナダから、メキシコまでの間で移動する渡り鳥です。
私がカナダに移住した1990年代には、人が生活する場所ではあまり見かけませんでしたが、10年ほど前から小学校の校庭に舞い降りるようになり、年々その人口も増え、その行動範囲もどんどん広範囲に広がるようになりました。
特に芝生の広場がある公園などは、芝の根や草などをほじっ繰り返し、たくさんの糞を落とすので、その周辺は悪臭が漂います。その場合、校庭は糞と泥でぐちょぐちょになり、不衛生なので子供たちは校庭を使えなくなってしまいます。初めの頃は、人を怖がっていたようにも見えましたが、最近は住宅街に通る人が通る小道や、車が通る車道にも侵入するようになっています。
その結果、今日のニュースによると、早朝に車道に出たグースが、20羽ほど車にひかれて死んでいたのが発見されたそうです。
これからこのような事件が増えるような気がします。
不意の事故とは言え、自分の車で動物を引いてしまうのはいい気持ちはしません。
バンクーバー在住の方は、特に暗い時の運転の時は、スノーグースの出現に気を付けましょう。
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