去年の秋から始めた英語の勉強。
久しぶりのアップデートです。
今期の先生は、とにかく本読みの宿題が毎回のように出します。
そして、前回の記事でも書きましたが、この先生は「詩」が大好きです。
詩の文学手法も学びました。
色々な手法の名称を学び、それぞれの名称を覚えるテストもありました。
これはもうお手上げです。
結果はもらってませんが、分かっていたほうが少なかったので、もう絶対ヤバいです。
先週は、比較対照の作文テストもありました。
これも時間切れで、読み返す時間なーし。
いい結果は見込めませんTT
この先生は、毎回5~6ページのショートストーリを読む宿題も出します。
語彙テストも数回ありました。
このクラスは、あと一か月ほど残っていますが、最後に残った課題は、30章もある小説を読むことです。
日本語でも本を読まない私にとっては、かなりハードルが高い。
毎週、単語と各章についての問題に答える宿題も出ます。
前回のクラスでは、スライドを使ったブレゼンとか、ディスカッションがあって実用的でしたが、今回のクラスは文学を学んでるっていう感じです。
正直あまり楽しんでません。
あまり使わない単語を学んでいるので、学んでも頭に残りません。
これは歳のせいかも、、、
しかし、課題の小説『To Kill a Mocking Bird』(アラバマ物語)は、現地校の高校で必ず読む本のようで、息子たちも、カナダで教育を受けた旦那さんも読んだことがあるそうです。
内容はどんなものかというと、カナダの英語の課題によくある、「人種・性別・階級差別」を盛り込んだ物語です。
ここからは、少しネタバレの話をします。
読みたい人はご注意を!
舞台は、大恐慌の直後の1930年初期。
アメリカ・アラバマの小さな架空の町メイコムに住んでいた「スカウト」が6歳から8歳だった頃に起きた出来事を彼女の視線で語っています。
アメリカ・アラバマと言えば、南部の州。
当時はまだ、黒人に対する差別が顕著に見られた時期でした。
そのような環境でも弁護士であるスカウトのお父さんは、その町の人たちとはひと味違うタイプの人で、誰にでも誠実な人でした。
ある時、スカウトのお父さんは、白人の女性をレイプした容疑で告訴された黒人の男性の弁護を頼まれます。
白人至上社会のこの町での裁判。
いったいどのような結末が待っているのでしょうか??
この物語は、白人VS黒人の差別だけではなく、黒人VS白人や、上流階級VS貧困階級、男性VS女性、社会VS個人の差別についても触れています。
スカウトの家の隣には、少年の時に過ちを犯したことにより、もう何年も家から一度も出たところを目撃されていない男の人が住んでいます。
スカウトとお兄さんのジェムとその隣の男性の関りも、この物語の重要な場面でもあります。
この本の中では、いろいろと印象に残る言葉があります。
自分もこんな風に子供に言葉かけするべきだったなぁ~なんて、学びもありました。
この本の題名『To Kill a Mocking Bird』は、日本語の題名は『アラバマ物語』というそうですが、物語の中で Mocking Bird が引用されている部分があって、この題名って結構重要だと思うんですが、日本名は全然違うので、ちょっと残念です。
物語の中で、子供たちがエアーライフルをプレゼントにもらいます。
お父さんが、子供たちに「穀物を食べて害を及ぼすブルージェイズならいくらでも撃っていいが、ただ歌を歌って人々を癒しているモキングバードは、絶対に殺してはいけない」と言います。
これがその後、黒人の裁判のケースと繋がっているんですよね。
はじめは、たくさん登場人物がいて、町の様子が主なので、ちょっとつまらなく思うかもしれませんが、物語が進むごとに面白くなりますので、本好きの方にはお勧めです。
ちょっと難しい英語の単語もありますが、たいてい流して読んでもストーリの内容的には理解できますし、文章自体は比較的理解しやすい文章で書かれています。
1962年に映画も作成されていますので、そちらを参考にしてから本を読むと理解しやすいかもしれませんね。