ウェストジェット航空は、パイロットのストライキを回避し、金曜日に欠航していた200便以上の運航再開に向けて業務を進めています。
キャンセルで影響を受けた方への賠償も視野に入れているようですので、影響を受けた方は、領収書など証明可能な書類の保存をお勧めします。
以下、詳細記事の和訳です。
(2023年5月19日投稿記事）
ウエストジェット航空はストライキを回避。 飛行機の運航再開は大型連休に間に合うか？
ウエストジェット航空は、カナダ国民のビクトリアデーの長期週末旅行計画を台無しにする恐れのあるパイロットのストライキを回避した後、金曜日に欠航していた200便以上の運航再開に向けて急いでいる。
カルガリーに本拠を置く航空会社と航空パイロット協会（ALPA）は、金曜早朝に雇用措置回避の暫定合意を発表した。 ウエストジェットとスウープの約1,800人のパイロットは、月曜日にALPAがストライキ通告を出した後、金曜日の朝に業務を退く準備ができていた。
ウエストジェット航空は業務停止を予想し、「支援を受けずに遠隔地に航空機を放棄する」ことを避けるため、木曜日と金曜日に200便以上の運航を停止した。 ウェストジェット航空によると、これらのフライトをオンラインに戻すプロセスは、暫定合意に達した後に開始されたという。
同航空は声明で「ウエストジェットグループは可能な限り迅速かつ効率的に運航を再開しているが、完全な運航再開には時間がかかるだろう」と述べた。
「空港に向かう前に、引き続きフライトの運航状況を確認することをお勧めします。」
ウエストジェットの欠航はカナダ国内、米国、海外への数十の路線に影響を与えたが、ウエストジェット・アンコール地域サービスとウエストジェット傘下のサンウィング航空の便には影響はなかった。
追跡サービスのフライトアウェアによると、同社は木曜日に111便、金曜日に107便をキャンセルした。 これらの数字は、毎日予定されているウエストジェット便の 30% に相当する。
エア・カナダの元最高執行責任者ダンカン・ディー氏はグローバルニュースに対し、ウエストジェットが100％の運航に戻るには来週半ばまでかかる可能性が高いと語った。
「ここ数日間に起こったことは、すでにうまく組み立てられていた巨大なジグソーパズルの観点から見る必要があります。その後、ウエストジェット航空が到着し、そのジグソーパズルのピースをすべて分解しなければなりませんでした。」 と述べた。
「彼らは今、組み立て直さないといけないパズルピースがたくさんあるので、ジグソーパズルを元に戻さなければなりません。 それには時間がかかるだろう。」と付け加えた。
欠航したフライトは複数の目的地やルートに影響を与えたと同氏は説明した。 たとえば、カルガリー発サンフランシスコ行きのフライトがキャンセルされた場合、対応する 2 番目のサンフランシスコ発カルガリー行きのフライトもキャンセルされたことになる。
ディー氏はウエストジェット航空を称賛し、同航空会社が積極的に行動しなかったら、12月にサウスウエスト航空に起こったのと同様の、より大きな混乱に直面していた可能性があると述べた。
米国に本拠を置く航空会社は、冬の嵐によりデンバーとシカゴでの運航が停止されたため、クリスマス前後の10日間で1万7000便近くのフライトをキャンセルし、200万人以上の休日の旅行計画を台無しにした。 パイロットや客室乗務員のスケジュールを変更する航空会社のシステムもパンク状態になった。
「航空会社のオペレーターなら誰でも、サウスウエスト航空で起こったように航空機と乗組員が国内の航空会社全体に分散する結果になるよりは、乗務員や航空機の位置を確実に把握できる制御降下や制御欠航を行いたいと考えています。ウエストジェットに関して言えば、ネットワークの約 3 分の 1 を停止するだけだったので、それよりもはるかに短い時間で済むと予想しています。」と彼は述べた。
トラベルセキュア社のマーティン・ファイアストン社長は、影響を受けた顧客を正常にできるかどうかはウエストジェット次第だとグローバルニュースに語った。
同氏は、ウエストジェット航空の評判は「傷ついた」が、ストライキが起らなかったことを考慮すると、それほど悪くはなかったと述べた。
「彼らの今の仕事は、全員に賠償金をすることだ。 … 旅行者への私のアドバイスは、昨日国外に出て今日影響を受けた人たちが、すべての領収書とその他の費用詳細を保管しておくことです。 まったく行かなかった人も、おそらく目的地に到達できなかったために損害を被っているだろう」と彼は語った。
「これが私たちに教えてくれるのは、たった1日の混乱が巨額の出費と影響を及ぼしたということであり、ウエストジェットがその責任を負うか、それが自社の制御範囲内にあったのか、それとも制御範囲外にあったかが、この時点ではそれが鍵となるだろう」 と続けた。
ウエストジェット航空と労働組合によると、協定に関する組合員の投票は数日中に始まる予定だという。
ウエストジェット航空会長のバーナード・ルウォール機長はALPAマスター執行評議会で、「経営陣との数カ月間にわたる厳しい交渉を経て、私たちが航空会社に日々もたらしている価値と専門知識を認識してもらうのに大いに役立つ原則合意を発表できることをうれしく思う」と述べた。
同組合は、ウエストジェット航空のパイロットは近年、雇用の保護、キャリアアップ、給与、スケジュールの柔軟性などの重要な契約条項に関して、北米のパイロットに後れを取っていると述べた。
ALPAとウエストジェットは両社とも、この契約により雇用の安定性が向上し、報酬が強化され、より柔軟なスケジュールが提供され、より良いワークライフバランスが可能になると信じていると述べた。
また、「18年前にウエストジェットに入社したとき、ウエストジェットはキャリアの目的地とみなされていましたが、過去数年間、残念なことに、私たちはより良い機会を求めて転職を試みるパイロットのための訓練場にすぎませんでした。」とルウォール氏は声明で述べた。
労組は、交渉を通じてウエストジェット経営陣が成長戦略について繰り返し話し合ったと述べた。
「批准されれば、パイロットたちはウエストジェットの成功に大きく貢献し、同社の成長戦略を認識するのに貢献し続けるという強いメッセージを送ることになる」と組合は述べた。
