オンタリオ州とケベック州で発生した山火事の影響で、カナダと米国の主要都市の住民は再びスモッグと霞のような状況に見舞われています。
その煙が、プラスチックが燃える臭いに感じたら、以下のことが考えられるそうです。
以下、詳細記事の日本語です。
(2023年7月2日投稿記事)
山火事の煙はプラスチックが焼けたような匂いがする? その理由は?
山火事の煙がただよってプラスチックが焼けた臭いがしたと思ったら、それはあなただけではないかもしれません。 実は、そのような臭いには科学的な理由があります。
クイーンズ大学の医学部教授で呼吸器学を専門とするマイケル・フィッツパトリック博士によると、太陽光や紫外線にさらされた煙は化学反応を起こし、プラスチックが焼けたような臭いのするベンゼンやホルムアルデヒドが生成される可能性があります。
フィッツパトリック氏によると、紫外線による反応はすぐに起こりますが、臭いが発生するかどうかは火災によって放出される「揮発性有機化合物」の濃度に依存するといいます。
オンタリオ州とケベック州で発生した山火事の影響で、カナダと米国の主要都市の住民は再びスモッグと霞のような状況に見舞われています。
グローバルニュースの気象学者アンソニー・ファーネル氏によると、水曜日のトロントの大気質は世界の主要都市の中でも最悪の部類に入ったといいます。 トロントのジャズフェスティバルの一部など、一部のイベントはスモッグの影響で中止になりました。
フィッツパトリック氏は、プラスチックが燃える臭いがしたら、それは空気がより有毒になっている兆候である可能性があると述べました。 これまでの煙は通常、薪の火のような匂いがしていました。
フィッツパトリック氏によると、空気中にホルムアルデヒドが存在すると目や喉の炎症を引き起こす可能性があり、ベンゼンは眠気、頭痛、心拍数の上昇を引き起こす可能性があります。
同氏はまた、ベンゼンには発がん性がある可能性があることにも言及しましたが、ほとんどの人はそれが懸念されるほど、あるいは意識障害を引き起こすほど大量に曝露されるわけではないと述べました。
フィッツパトリック氏は、煙が出る時間帯は避けられるのであれば外出を控え、外出する場合はマスクを着用し、屋内では窓やドアを閉めておくことを勧めています。
さまざまな臭いは、発生源で何が燃やされているかによっても引き起こされる可能性があると同氏は指摘しました。 火災の規模を考えると、一部の住宅が火災に巻き込まれる可能性があります。
「森林火災の煙に含まれるプラスチックの匂いを嗅いだ普通の人は、目や喉に多少の刺激を感じるかもしれませんが、それは程度のレベルでしょう」とフィッツパトリック氏は述べました。
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。