カナダで子供一人を育てるのにかかる費用は？

（2023年10月03日投稿記事）

子供を持つことについて考えていますか? カナダで子供一人を育てるのに必要な金額は？

生活費が高騰しているため、カナダでの子育ては決して安くはありません。

カナダ統計局が9月29日に発表した新しいデータによると、両親2人と子供2人の中間所得世帯は、子供1人を17歳まで育てるのに平均293,000ドル（約3,200万円）を費やしています。

税引き前年間収入が 83,013 ドル（約900万円）未満の低所得世帯の場合、この支出はおよそ 238,190 ドル（約2,600万円）になります。

年間総収入が 135,970 ドル（約1,470万円を超える高所得世帯では、子供 1 人当たり約 403,910 ドル（約4,400万円）を費やすことになります。

子どもたちが18歳から22歳まであと5年間実家で暮らすとすると、子ども1人当たり追加で68,000ドルか（約738万円）ら117,000ドル（約1,270万円）かかることになり、その金額は家族の人数や収入によって変わるとスタットキャンは述べました。

このデータは、2014 年から 2017 年までの家計支出に関する調査に基づいています。

それによると、家族は収入のほぼ3分の1を住居に、20％を交通費、17％を食費、14％を育児と教育に費やしていることが判明しました。

保育料を少なくとも50パーセント削減する新たな保育措置は、全国の親たちにいくらかの安心をもたらしました。

自由党政府は、かねてから公約していた全国的な保育プログラムの創設に向け、2021年度予算で5年間で300億ドルを計上しました。

連邦政府、州政府、準州政府間の協定に基づき、料金は2026年までに1日平均10ドルまで下がる予定です。

それでも、8月に4％に上昇したインフレ、住宅危機、その他の経済的圧力により、一部の国民は子供を持つことについて考え直しています。

カナダの出生率は過去 10 年間にわたって低下しています。

先週発表されたスタットキャンの報告書によると、2022年にカナダで生まれた赤ちゃんの数は17年ぶりの低さまで減少しました。

ある専門家は以前のインタビューで、生活費の高騰により出生数の減少がさらに拡大しているとグローバルニュースに語りました。

「子供を産むには非常にお金がかかります。そして今、何もかもが高価なので、若い成人が子供を産めるようなライフスタイルを持つことが非常に困難です。それが生殖能力の遅れや放棄の一因となっています」とチェ氏はウェスタン大学の社会学准教授ケイトさんは語りました。 

カナダではここ1年半で生活費が上昇しています。 この国の年間インフレ率は8.1でピークに達し、 それ以来、低下傾向にあるものの、最新の統計によれば、インフレ率は依然としてカナダ銀行の目標である2％を上回っていることが示されています。

スタットキャンのデータによると、低所得層に属するひとり親の場合、2人の子供のうち1人を育てるのに231,260ドル（約2,500万円）、中高所得層では子供1人当たり372,110ドル（約4,000万円）かかります