カナダ、イスラエルから避難飛行中、トルドー首相、人質を非難

ジャスティン・トルドー首相は木曜日、カナダ軍がカナダ国民と永住者をイスラエルから避難させ始めたと発表しました。

トルドー首相はノースウェスト準州での記者会見で、テルアビブから出発した初のカナダ軍機が約130人の乗客をギリシャのアテネに運んだと述べました。 2機目の飛行機は木曜遅くにイスラエルから離陸する予定でした。

トルドー首相は「現場の状況は不安定だ」と述べ、連邦政府がガザに閉じ込められている人々を含め、テルアビブの空港に到着できないカナダ人を支援するための「追加の選択肢に取り組んでいる」と述べました。

トルドー首相は人質奪取を含むハマスによる組織的かつ危険な行動を非難し、国際法に従ってイスラエルが自衛する権利への支持を繰り返しました。

トルドー首相は「ハマスは罪のない民間人を残忍に殺害し、イスラエル侵略を選択し、ただ恐ろしい破壊を引き起こすことを選択したテロ組織です。無実の人たちを人質をとり、テロゲームの駒として利用するというハマスの決定はまったく良心的ではない。 そして私たち全員がこれらの恐ろしい行為に対して断固として立ち向かわなければなりません。」と述べました。

トルドー首相はまた、先週末のハマス武装勢力による攻撃以来、四方八方で少なくとも2,600人が殺害されているイスラエル、ガザ、ヨルダン川西岸地域での「緊急ニーズ」に対応するため、連邦政府が1,000万ドルの人道援助を提供すると発表しました。

政府の声明によると、この資金は水、食料、緊急医療支援、保護サービス、その他の「人命救助支援」の提供に充てられるといいます。

トルドー首相は記者団に対し、「我々はパレスチナ人とイスラエル人の両方の民間人を支援し、この恐ろしい紛争下でできるだけ多くの民間人の安全を確保する方法を模索し続けている」と述べました。

イスラエルで殺害された人の中には少なくともカナダ人３人が含まれており、政府はさらにカナダ人４人が紛争地帯で行方不明になっているとみられると発表しました。 5,700人以上のカナダ国民と永住者がイスラエルに滞在していると考えられており、さらに400人がヨルダン川西岸とガザに住んでいます。

カナダの避難計画

テルアビブのベングリオン国際空港からカナダ人を移動させる取り組みが木曜日に始まり、2便の出発が予定されています。 カナダは、数日間にわたる暴力行為につながった土曜日の致命的なハマスの攻撃を受けて、他の多くの国に続いて国民の避難に取り組んでいます。

テルアビブのベングリオン空港の出発リストには、現地時間午後2時30分と午後7時 に予定されているカナダ空軍の2便が含まれています。 

政府高官はグローバルニュースに対し、最初の便には128人が搭乗し、2便目には153人が搭乗していたと確認しました。また、 同当局者は、１５３便は「定員に達している」とみられると付け加えました。

金曜日の午後 3 時出発と午後7時のベングリオン発のフライトとして、さらに 2 便がリストされています。 

テルアビブ発アテネ行きのフライトは、1 日 2 便の予定です。 政府関係者は、需要や資源の利用可能性に応じて運航数が変動すると予想され、運航数については明言を避けています。 状況が変化した場合、1日のフライト数が増加する可能性があることに注意しています。

同当局者によると、カナダ人や永住者がイスラエル出国支援が必要な旨グローバル・アフェアーズに連絡すると、パスポート番号や同行家族の渡航情報などの情報を提供するよう求められます。 そこから政府当局がCAFの飛行機の座席が確保できたら避難者に連絡するよう努めます。

同当局者によると、永住権を持つ人や非国民の家族の手配には追加の入国管理書類が必要となるため、こうした状況ではカナダ国民が優先されます。

同当局者は、政府がヨダルン川西岸にいるカナダ人を近くのヨルダンに陸路で避難させるよう取り組んでいると述べました。

同当局者は、近隣諸国からの封鎖が続いているガザからの避難は現時点では不可能だが、政府はこれらのカナダ人と連絡を取り、解決策を見つけるために国連や他の国際機関と連携していると付け加えました。