私の次男は今年6月にめでたく高校を卒業し、9月から地元の大学に入学が決まっています。だカナダでは高校まで授業料が無料ですが、大学は日本と同じく学費を支払わなければいけません。
日本では高校時代は勉学に集中させるため、アルバイトを禁止にしている学校も少なくないと思いますが、カナダでは高校時代にアルバイトをしたりボランティアをしたりなどの経験が内申書に有利に働いたりしますし、関係を持った組織や企業を通して返金を必要としない奨学金を貰えたりもします。成績が良ければ学費全てを奨学金としてもらえる人もいます。
しかし、大半の人は日本と同じく大学費用は自費で払わなければならないので、大学費用の為の貯金がない場合は、国を通して学生ローンを組む事もできます。またを国を通して借りた場合に支給される助成金もあります。この点については私は勉強不足なのでここまでにしておきます。
大学費用の貯蓄アイデアに関して「賢い学費積立方法RESPの選び方」という記事を書きましたので、まだお読みでない方は是非お読みください。
その記事でも書いていますが、カナダ政府が設けている学費貯蓄の為の制度RESPは利率がよい投資のシステムを使い貯蓄が出来き、国からの補助金も貰え、投資による利益に税金が掛からない為、とても割のいい利益を見込むことが出来ます。
私の長男の場合は、カナダの大手銀行の一つであるRoyal Bank of Canada の投資信託を使って積立を行いました。
銀行とは違ったシステムを使った場合と比較をしたかった為、次男の場合は非営利団体の学資運営企業「Knowledge First Financial」 のグループプランのRESPを使いました。
今回、その「Knowledge First Financial」のRESPから初回の引き落としを無事終えましたのでそのレビューを書いてみようと思います。
「Knowledge First Financial」はどんな会社?
「Knowledge First Financial」のホームページには以下のように書かれています。
教育への取り組み
Knowledge First Financial では、RESPスペシャリストを通じて、教育貯蓄を最大化できるようにすることで、学生が人生の可能性を実現するように促すことに取り組んでいます。 1965年以来、同社は顧客と学生に82億ドルを支払いました。 70億ドルを超える資産を管理しており、教育貯蓄に専念しているカナダ最大のRESP企業です。
私たちのRESPスペシャリストは、毎日、カナダ中の人々と会っています。 彼らの努力のおかげで、より多くの家族が子供たちの将来の教育のために貯蓄することの重要性について学んでいます。 同社の本社はオンタリオ州ミシサガにあり、お客様が教育貯蓄目標を達成するのを支援することに等しく取り組んでいる専門家が配置されています。
現在、私たちは60万人以上の受益者のRESPを管理しており、毎年約60,000人の学生が私たちの計画の1つを利用して高等教育に参加しています。
購入方法と仕組み
私が購入したのは2004年、次男が1歳になる少し前、今から17年前の事でした。
上記に書かれているRESPスペシャリスト(セールスレディ)がRCMPの警察官だったので信用して購入することにしました。
私も夫も当時はRESPに関する知識があまりなかった為、銀行の利息よりマーケットの動向に影響されないというその人の言葉を信じ内容もそれほど気にせず、当時政府から受け取っていた助成金$85.56を毎月支払う契約を交わしました。
恥ずかしながら、言われた通りに購入したため、この団体プランには「Flex First Plan」と「Family Individual Plan」がある事も知りませんでした。
私が購入したのは「Family Individual Plan」でした。
基本的には銀行の投資信託と同じで、専門の投資家がグループの資金を比較的安全に投資運営しながらグループの加盟者に還元している形の様です。
手数料
このプランにはセールス料、保険料、運営料と言うものがあります。
セールス料がRESPスペシャリストへのコミッションになります。契約初期の30回の投資で全てのセールス料を支払う仕組みになっているため、投資金の68%がその支払いに回されます。(これは今回契約書に再度目を通して理解した内容です。)
私が17年間で支払ったセールス料と保険料の総額は、$1,971.43です。(初期の30回で支払った額)
運営料は、毎月1%程が計算され収益から差引かれる仕組みになっています。これは銀行のRESPも2%程掛かりますので、それに比べると低い割合です。
パフォーマンスと収益結果
2019年に発表されている過去5年間のパフォーマンスのレポートはこちらのリンクから見ることが出来ます。
私のプランの収益結果
17年間の投資額 + 投資金で得た利益 + 政府助成金 + 助成金で得た利益 - 手数料等
上記を計算した結果、最終的に投資総額の1.43倍に増加しました。
実際どれくらいの価格になったかは上記の各金額を計算されると大体の金額が算出されると思います。
引き下し方法
引き下し方法は至って簡単で、ホームページで自分のアカウントにログインし、引き下し申請書に在学証明書を添付し必要な金額を記入し申請するだけです。その後に申請受領のメールが届き、5日程すると申請した金額が銀行の口座に送金されます。
まとめ
実は最近、ブログ記事を書くに当たって「Knowledge First Financial」のレビューを読んだことがあります。そこにはいくつかの否定的なレビューがありました。
セールス料の全てが初期の段階で支払う契約になっている為、何らかの理由で途中で契約を解除した場合は、利益を得るどころか損をしてしまいます。その様な人達が、契約内容が不当だとか騒いている内容でした。
実際、ケベック州では訴訟も起きている状態です。
これらの不満が起こる原因の一つが、セールスの仕組みのだと思います。日本でよく見る保険のセールスレディとよく似ています。
このプランを契約した人たちの多くが移民したばかりの移民者で、そう言ったRESPの仕組みをあまり知らない人たちを狙ってちゃんと説明をせず、購入させる場合があるそうです。
その様な人たちが途中で解約しようとした場合、上記の様に不当な結果になっているのを知り不服に思うのでしょうね。
私も途中で銀行のRESPのパフォーマンスが良かった為、銀行に移そうと考えたことがありましたが、毎月の積立は止めたとしても、それまでの積立金はそのままにして置いたほうが良いと助言されましたので、それはそのままにして置きました。
その後、積立の契約もめんどくさくて止めるのを忘れてしまい、結局満期までやることになりました。
銀行でもそうですが、この様な投資信託の場合は長く置けば置くほど利益が増します。私も今は少し投資について勉強しましたので、その事を理解していますが、当時はその事を全く理解していませんでした。面倒くさがりが功を奏した形ですね。
特にこのグループRESPは初期に支払うセールス料が掛かりますので、途中で解約すると利益の成長も少なくなります。
結論から言うと、長期預金口座に預金しても投資資本金が17年間で1.43倍に増加することはありません。
セールス料が高いと思うか低いと思うかは個人差があると思いますが、このプランは長期預金口座より収益結果が随分良い事は一目瞭然ですよね。
また、私はこの「Knowledge First Financial」のプランの積み立てをを最後まで積み立てを続けて受け取った収益に満足しています。銀行の様にわざわざファイナンシャルアドバイザーとのアポを取って引き下ろしの申請をする必要が無く、簡単にオンラインで申請することが出来るところも気に入っています。
訴訟など荒波が立っていますので、積立金総額 Post-Education Saving (PES) ポーションにある投資金の 総額も引き下してみましたが、問題なく入金されました。
ちなみにRoyal Bank にある RESPでは、1.32倍の利益がありました。グループプランより10%引くい利率になります。セールス料はありませんが、手数料が約2%掛かります。手数料は、投資総額が大きければ大きいほど手数料の金額も高くなりますが、ただ明細書に載る以前に差引かれているため金額を知ることが出来ません。
しかし、大手銀行は信用と安心と言う面では他のどのプラットフォームより勝ります。ただ深く考えず毎月の積立をするだけならば信用と安心のためにその手数料を払っていると考慮することもできます。
私がRESPを始めた頃には大手銀行または、この様なグループプランしかありませんでした。今では手数料の低い携帯アプリの投資会社(Wealth Simple や Questrade) などでもRESPを扱っています。
これからRESPを購入する予定の方は、どのプランでもプロとコンがありますので、そちらを十分調べる事をお勧めします。
私は今年の初めからWealth Simple Trade を使って投資運用をはじめました。とても使いやすくてお勧めです。
以前は銀行や証券会社を通してしか株式の投資が出来ませんでしたので、ちょっと敷居が高かったですよね。
今ではこのような携帯アプリの投資プラットフォームができ、簡単に投資が出来るようになりましたので、どんどん個人投資家が増えています。
株式投資も安全にやればRESPと同じく早ければ早いほど利益を得ることが出来ます。このような時代の流れに遅れないように皆さんも初めて見てはいかがでしょうか。
以前、私のブログでも実践記録を書いたことがあります。興味がある方は参考にしてみてください。