5年前にコストコで購入したバラエティー洋梨の木。なぜバラティーかと言うと、全ての枝が種類の異なる洋梨の枝を接木しているからです。
今年はそのうちの一本にたった一つだけ実がなりました。2年前にも一つだけ実がなったのですが、5年前の購入の際にカナダで洋梨栽培は難しいと言われたので、今年めでたく立派な果実がなってとても嬉しいです。
今回は自分への記録もかねて、これまでの成長記録と、この木になる梨の種類について調べてみたので綴ってみたいと思います。
洋梨の栽培に興味がある方は、購入前に地面の準備をする必要があります。方法は、りんごの木を植える時と同じですので、こちらの記事を参照ください。
洋梨の枝は細くてヒョロヒョロしていています。正確な理由はわかりませんが、今年は元気よく枝が伸びて葉っぱも青々として元気です。それでも、実を付けるとその重さに負けてしまうので、支柱で支えてあげなければなりません。
剪定は、冬の間に枝先を1/3程切り詰め、翌年の夏の間に新しい枝が生えるようにしてあげるといいと思います。
肥料は、殆ど必要ありません。今年は、春先に一度と夏の終わりに一度、ガーデンソイルを足してあげました。昨年に比べ夏場の成長が旺盛で葉も青々しているのは、この土のお陰だったのかなと思います。土は幹の根元に盛り上げない様にあげるのが良いそうです。
水やりは、夏の凄く暑い日以外は特に気にしてあげる必要はありません。
支柱は、幹が小さい間は支柱で支えてあげて、成長している間ストレスがかからない様にしてあげましょう。花がなり実が付きそうな枝も支柱で支えてあげます。
こちらが我が家の5年目の洋梨の木の春先から夏にかけての成長の写真です。一番成長が旺盛な枝は夏の間に80cm位伸びました。
病気
洋梨の木の病気には、細菌(Bacteria)によるものと真菌(Fungus)によるものがあるそうです。
どちらも新芽に出来やすく、果実に影響が出るものもあるようです。
剪定や摘果をする時に、道具などを消毒して使うようにします。また、落ち葉に菌が付いている可能性があるので周辺の落ち葉も除去してあげます。
菌が感染した葉や枯れた木などに付着したまま冬を越してしまい、来夏にまた新芽に感染を広げる可能性があるそうです。幹の周りにはマルチや藁を避けて堆肥を敷くと良いそうです。
水のあげすぎも良くないと言われています。
我が家の洋梨の木が毎年かかるのが、さび症斑点です。
さび症斑点 (gymnosporangium sabinae)
夏から秋の初めにかけて、梨の木の葉に明るいオレンジ色の「さび」の斑点ができます。しばらくすると、葉の下側がかさばり、そこから小さな「指」が突き出ます。これらから、真菌が胞子を広げます。
取り忘れていた葉はその後このようなトゲトゲガ出来ていてとても気持ち悪かったです。
この病気は毎年出てきます。お酢を薄めたビネガーウォーターを掛けたりもしましたが、出始めると感染も広がりやすいです。とりあえず感染予防のために感染した葉の周りにビネガーウォーターのスプレーを併用して、いたちごっこ的な感じですが、感染した葉を見つけては取り除きました。葉を取り除く以外はあまり効果がない様です。
注:取り除いた葉は必ずごみに捨ててください。
この病気は果実自体にはあまり影響ないそうですが、放って置くと他の葉にまで移ってしまい、状況は悪化し全ての葉を除去しないといけなくなったり、成長をさまたげるので、早いうちに感染した葉を除去除去したり、感染のひどい枝を剪定するなどの対策をとりましょう。
もう一つ我が家の洋梨の木に出る真菌による病気が斑点病です。
斑点病 (Fabraea Leaf Spot)
この斑点病は自分から枯れて落ちる可能性もありますが、落ちた葉や除去した葉は直接ごみに捨てるようにしましょう。こちらの場合は果実にも影響がある場合もあるそうです。
次に、我が家のバラエティー洋梨の木には、成功すればどんな梨がなるのか調べてみました。まずは今年唯一収穫に成功したBartlett Pear から。八百屋さんでも良く見かける種類です。
Bartlett Pear
我が家の5種類の枝の中でも一番成長が旺盛で、今回実を収穫した後に暫く常温に置いておくと熟して黄色になりました。と~ても甘くて驚くほどでした。こちらが我が家のBartlett Pear の蕾と花です。
Conference Pear
5本の接ぎ木された枝の中で一番成長が悪いのですが、去年二つ実がなりました。しかし、早い時期に虫にかじられてしまい、途中で断念しました。細長いのが特徴です。今年は花が咲きましたが果実は実りませんでした。こちらが我が家のConferenceの蕾と花です。
Red Bartlett Pear
Red Bartlett Pear は、その名の通り赤い皮の果実がなるそうですが、まだ一度も実ったことがありません。来年に期待です。
Anjou Pear
緑の玉子型の梨です。こちらは花も咲きませんでした。果実もまだ一度も実ったことがありません。これも来年に期待です。
Comice Pear
コミースと発音するそうです。丸っこくて首筋がはっきりしているのが特徴で、赤みがかった緑色をしていて、サイズは結構大きめだそうです。果実を見るのが今から楽しみです。
まとめ
我が家の梨の木は、接ぎ木された木なので幹自体はそんなに太くなく背丈もそれほど大きくありませんが、今年は枝がすごく元気に育ってくれていて、来年の豊作が期待されます。
一種類の木だと気づかないそれぞれの花の色の違いや夏場の成長の差など、とても興味深かったです。
さび症斑点の感染もありましたが、去年程の広がりも無くすくすく育っています。木が若い時は抵抗力も弱いのかもしれません。人間の赤ちゃんを育てるみたいに、細かいケアーが必要なのかもしれませんね。
今年はコロナの影響でコストコのガーデンセンターは開いていませんでしたが、普通のガーデンセンターで梨の木は売ってあると思います。
来年の今頃豊作の報告が出来る様、来年も頑張ります。