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高騰する不動産の冷却なるか?100万ドル以上の住宅に対する年間0.2%の追加税

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Generation Squeezeの創設者であるポール・カーショー氏を筆頭に80人の専門家からの意見を取り入れて発行されたレポートによると、100万ドル(約9千100万円)を超える住宅に対する年間追加税は、住宅の不平等を減らし住宅市場を冷却するのに役立つ可能性があると述べています。

報告書は、0.2%から始まり、100万ドルを超える価値のある住宅に対して1%ピークに達する漸進的な追加税を提案しています。

それは毎年適用され、物件が売却されたときに支払われることになります。

すべての住宅販売に対するキャピタルゲイン税とは異なり、カナダで最も高価な住宅の上位9パーセントにのみ適用されるとカーショー氏は述べました。

住宅の不平等は国全体で問題となっていますが、オンタリオ州とブリティッシュコロンビア州で最も深刻でです。

ブリティッシュコロンビア州の住宅省は、住宅の高騰は「懸念している」と述べており、報告書を検討する予定です。

BC州政府の住宅計画には、脱税、空室税の取り締まり、数万戸の新築住宅の建設が含まれているとのことです。

オンタリオ州の財務省は声明の中で、グレータートロントアンドハミルトンエリアでの外国人投資家の活動を取引の4.7%から2%未満に減らした非居住者投機税を通じて手頃な価格対策に取り組んでいると述べています。

先月、政府は税を15%から20%に引き上げ、州全体をカバーするように拡大することを提案しました。

対象地域を州全体に拡大し、増税することで、外国の投機を阻止し、限られた住宅供給が最も必要としている人々に確実に届けられるようにする目的です。

グレーターバンクーバーの不動産委員会はニュースリリースで、パンデミックの間に住宅ニーズが変化したことで、昨年のメトロバンクーバーの住宅販売が過去最高を記録したと述べました。

2021年の売上高は、前年の30,944から42.2%増加して43,999になりました。2015年以来の記録です。

また、パンデミックの影響で起きたサプライチェーンのひっ迫が建設コストを増加させ、遅延を引き起こす原因となっています。

 

あとがき

バンクーバーの不動産のバブルは外国人、主に中国からの投資家が投資目的に物件を買い占め、空き家のままに暫く所有し時期を狙って転売することで引き起こったのは間違いありません。

これまでの24年間の移住生活で身近で見てきました。

また、空き家税(投機税)を導入したことによって起きたことは、多くの投資家が、その投機税を避ける為に、買った物件に妻子や子供だけを移住させ住まわせる事です。

その上、何部屋もある豪邸に住みながら、その妻子はカナダでの収入が無いため、生活保護や給付金を受給していたりしていて、税金を払うどころか、カナダ人の税金で賄っている福祉でお金儲けしている人もいます。

良心的な中国人も沢山いますので、人まとめに言うのは良くないとは思いますが、中国系の富裕層の間でその様なケースが多々あるのも事実です。

この様に、投機税を導入しても、若い人や持ち家を手にしたい人が買いやすくなるどころか、より一層価格高騰に拍車をかけ、増々富裕層だけしか購入できないようになる気もします。

ソース記事には、この追加税が居住している持ち家にも付くのか、投資目的の別荘だけに課せられるのかの詳細は書いてありませんでした。

別荘に課せられるのならまだしも、やっとの思いで住宅ローンを数十年も払った後に、退職後ダウンサイズして不動産からの利益を利用して生活しようと思っている人には、その利益から追加税を徴収されるのはやるせない気がします。

不動産価格高騰の理由には、不動産の需要に供給が追い付いていないことがあげられますが、バンクーバーの様に各地が川で遮られている地理上の問題では、橋のインフラも整備されなければ、だだ遠くに行けばいいと言う問題に片づけることができません。

しかも、コロナの影響でローンが払えなくて手放す人が多いのじゃないかと思いきや、なんと42.2%もセールが増えていると聞き驚きです。

いつかバブルが弾けるんじゃないかと思ってもう15年、まだまだ弾けるのは先の様です。

親からの援助があるか、高収入の仕事を持っていなければ、ロウアーメインランドで持ち家を持つなんで不可能な気がします。

我が家の息子達は暫くの間、この家で同居は確実です。

必死に息子達に無駄遣いせず、貯金(投資)に回しなさいと伝えていますが、もしかすると一生この家で同居の可能性もあります。(笑)

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