RRSPコントリビューションリミットとは
RRSPコントリビューションリミットとは、CRAから個人に許可されたRRSPを購入できる限度額です。
- 2022年度の限度額は、前年度の年収の18% (最高額$29,210)
- 勤め先にペンションプランがある場合はこの額は減額されます。
例:年収$45,000(勤め先にペンションプランがない場合)
2022年度のRRSP限度額: $8,100
- 毎年限度額を使い切っていなければ、翌年に繰り越されます。
例:もしこれまでに$5,000の使い切っていないコントリビューション額がある場合は、今年のコントリビューション限度額は、$8,100 + $5,000 = $13,100
控除リミットとは
所得税を減税する為に使える控除の限度額です。
その年のタックスリターンで、RRSPにコントリビューションした金額全てを控除として使用する必要はありません。
その年に購入したRRSPの購入額全てを控除に使用せず、来年以降の控除として利用することができます。
例えば、収入が低い人や他の控除項目(学費のクレジット、チャイルドケア費、医療費など)で控除額が十分足りている人は、RRSPコントリビューション額を控除に使用する意味がありません。
この様な場合は通常、会計士やタックスファイリングソフトウェアが自動的計算し、必要なければRRSPのコントリビューション額を控除から取り除くシステムになっています。
しかし、控除として使わなくても、来年以降に控除項目として使える様にするためには、コントリビューション額はその年の内に必ず申告しておく必要があります。
申告をしなかった場合は、遡って調整しなければいけなくなります。
RRSPの仕切り期間
RRSPの仕切り期間は、通常のカレンダーとは異なり、年をまたがって、3月から始まり翌年の3月の2回に分けてRRSPの明細書が発行されます。
2020年度と2021年度の仕切り期間は以下の通りです。
2020年度は、2020年3月3日~12月31日と2021年1月1日~3月1日の2回
2021年度は、2021年3月2日~12月31日と2022年1月1日~3月1日の2回
2021年度のコントリビューションの期限は2月28日までですので、まだ購入のチャンスがあります!
コントリビューションの限度額&控除可能額の確認
昨年のインカムタックスリターン後にCRAから届いた「Notice of Assessment」の、「RRSP Available contribution Room for 2021」の項目の金額が、RRSPを購入できる限度額です。
また、「Minus: Unused RRSP/PRPP Available to contribution from previously reported and available to deduct for 2021」の項目の額が、これまで申告していて控除に使える金額です。
この書類は、CRAのホームページの「My Account」からもアクセスすることができます。
限度額を超えてRRSPを買ってしまった場合
限度額を超えてRRSPを買ってしまった場合は、CRAから、超過分を引き出すまで毎月1%の罰金が請求されます。また、追加罰金を避けるため、超過コントリビューションを報告する書類を提出しなければいけません。
しかし、超過緩和策として18歳以上の成人には、$2,000の緩和額が設けられています。
今回の動画がこちらです↓