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金利が上がるカナダでの定期預金口座「GIC」の有効な利用法

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インフレが進むカナダ。

今年に入ってから2度目金利引き上げの発表のニュースがありました

先日は金利の影響を直に受ける「住宅ローンLine of Credit の対策法について書きましたが、今回はその金利の上昇を利用した定期預金口座「GIC」を使った安全な投資方法についてまとめてみようと思います。

 

金利引き上げのニュース記事は↓

住宅ローンやLine of Credit の金利対策法の記事はこちら↓

GICとは

GICとは、Guaranteed Investment Certificate の事で、銀行にある口座の一つで、定期預金を意味します。

GICに預けられたお金は、一定期間企業に貸し出され、その代わりに決まった利息を払ってもらうという仕組みです。

GIC投資の一つですが、投資信託株取引の様に当初預金した資金が減る事はなく、満期まで約束された利率で利息を得る事ができるので、リスクを余り取らずに安全資金運用をしたい方に向いている投資になります。

特に退職が間近な人退職金を使って安全にお金を増やしたい方に適していると言えます。

期間は、30日から10年までと様々ありますが、基本的に長い期間預けておけば置くほど利率が良くなります。

GICのオプションとして、Cashable GIC (Redeemable): 引き落とし可能Non-redeemable GIC:引き落とし不可能があり、引き落とし不可能な方が利率が良くなります。

今回の利用するのはこの引き落とし不可能な方を使います。

その方法は、「GIC Laddering」:GICはしご法と言います。

GIC Laddering: GIC はしご法

GIC はしご法とは、資産をいくつかにに分け、それぞれ期間の異なるGICに入れる事を言います。

例えは、資金を5つに分け、1つ目を1年間、2つ目を2年間、3つ目を3年間、4つ目を4年間、5つ目を5年間GIC口座にそれぞれ預金します。

 

当然5年間の口座が一番利率が良い訳ですが、この方法の一番の利点は、毎年どれかの口座の満期が来ますので、その時点でその資金が必要であれば更新を避け利用することができるという事です。

もし一年目の満期時でその資金が必要でなければ、今度はその資金を5年定期にします。

その翌年2年間定期の口座の資金の満期が来ますので、その時点でまた更新するか考え、必要でなければ5年定期にします。

これを続けることで、安全且つ高い金利も同時に利用することができるという事になります。

GICは、TFSA口座の一部として利用できます。

 

注意

  • こちらは銀行や信用金庫などの金融機関の商品になりますので、その金融機関での普通預金口座が必要になります。
  • Non-redeemable GIC の資金は決められた期間内に引き出してしまうとペナルティがかかります。
  • GICで得た利息収入は、非課税ではありません。インカムファイルの時に銀行からタックス用書類T5が発行されますので、所得として申告する必要があります。

GIC の利率

あとがき

急に資金が必要になる場合の為に、最低3ヶ月から6ヶ月分の生活費は直ぐに入手できるようにしていたほうがいいと言います。

それ以上の資金は利息の低い普通預金に置いておくよりは、利率の良い口座に移した方が賢い選択だと思います。

今回の金利引き上げでは、この様に銀行に預金していて付く利息の恩恵も受けることがでます。

現在、株式市場が不安定で、今年一年はこの様な状態が続くと言われていますので、GICの様に資産が減らない事が分かっているような投資で利益を得るのも賢い方法かもしれません。

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