【ニュース】オンタリオ州で狂犬病感染により子供死亡！

（2024年10月3日投稿記事）

オンタリオ州の子供が部屋でコウモリが見つかり狂犬病で死亡、当局が発表

オンタリオ州の子どもがコウモリに接触した後に狂犬病で死亡したと保健当局が発表した。

ハルディマンド・ノーフォーク保健局の医療担当官代理マルコム・ロック博士によると、子どもは部屋にコウモリがいる状態で目を覚ましたものの、両親は狂犬病ワクチン接種を求めなかったという。

「狂犬病は依然として存在しています。まだ蔓延しています」とロック氏は水曜日のノーフォーク郡保健委員会の会議で述べた。

「ここでの症例は子どもで、部屋にコウモリがいる状態で目を覚ましたというものでした。両親は子どもを見ても、かまれた跡や引っかき傷、唾液は見られず、狂犬病ワクチン接種を求めなかったため、残念ながらその子どもは亡くなりました」

ロック氏はさらに、「私たちが経験した症例のほとんどが死亡に至っているため、何らかの形で接触した人は適切な医療処置を求めることが極めて重要です」と付け加えた。

同氏は、その死がいつ起きたのかは明らかにしなかった。先月、オンタリオ州はハミルトン西部のブラント郡で60年ぶりに狂犬病の感染例を記録した。

感染者に関する情報は当時公表されていなかった。

カナダでは1924年以降、狂犬病の感染例は30件未満で、最後に確認された症例は2019年にブリティッシュコロンビア州で狂犬病に感染したコウモリが原因で発生した。

カナダ公衆衛生局（PHAC）によると、飛べない動物から人間に感染した狂犬病の最後の症例は1967年だった。それ以降、人間に感染した症例はすべて、コウモリとの接触、または外国滞在中に病気に感染したことによるもだ。

オンタリオ州で最後に確認された狂犬病の症例は1967年だが、同州で報告された最新の症例は、国外での接触による2012年だ。

狂犬病の症状は何か？

狂犬病は通常、感染した動物の唾液に直接接触することで広がる。たとえば、噛み傷や、まれに引っかき傷などだ。非常に小さな噛み傷や引っかき傷は見えにくいため、ウイルスが感染する可能性がある。

PHAC によると、狂犬病の症状が現れるまでには通常 3 ～ 8 週間かかるが、数日から数か月かかることもある。症状が現れると、通常は 7 ～ 14 日以内に死亡するため、コウモリと接触したことがわかった場合は、症状が現れる前に治療を受けるよう同局は強調している。

狂犬病の初期症状には、発熱、疲労感、頭痛、不安感またはイライラ感などがあるが、感染した動物が引っかいたり、噛んだり、舐めたりした部分の周囲に痛み、チクチク感、しびれ、または痒みを感じることもある。

ウイルスが中枢神経系を攻撃すると、症状が悪化し、神経症状は脳炎性狂犬病または麻痺性狂犬病のいずれかの形を現れる。

前者は最も一般的なタイプで、患者の約80％に発生し、脳の炎症と腫れを指し、不安、発作、幻覚、水への恐怖、新鮮な空気への恐怖などの症状が含まれる。

麻痺性狂犬病は、患者の残りの20％に発生し、脱力感や徐々に麻痺するなどの症状が含まれる。多くの場合、傷口の近くから始まる。

カナダ人は、コウモリへの接触を含む狂犬病に感染した可能性のある動物に接触し、症状が出ている場合は、医療提供者に連絡するよう強く勧められているが、狂犬病の症状が出ていると思われる場合は、すぐに病院に行くように指示されている。

「狂犬病は症状が現れるとほぼ必ず死に至ることを覚えておくことが重要です」と、狂犬病の症状と治療に関するPHACのウェブサイトには記されている。「予防治療を開始できるよう、すぐに医療提供者に連絡を取ることが重要です」

治療には、狂犬病暴露後ワクチンの複数回の注射と、ウイルスと戦うために必要な抗体の追加注射が含まれる。