例年のバンクーバーでは夏が短くてなかなか上手くいかないトマト栽培。今年の夏は猛暑だったこともあり、トマトの栽培が思いのほかうまく行きました。実は、死にそうになった苗からの復活で成功したのでより感激です。その栽培方法と成長記録を書いてみようと思います。
上の写真を見ても分かるように、畑の準備が出来る前に買ってきたので苗の葉っぱが枯れてしまい、「もうダメかな?」と思いつつ、僅かな残に残った葉っぱの成長に期待して、毎日水をたっぷりかけてあげて、夜露がかからないようにビニールのカバーを気候が安定するまでしてあげました。
そしたら、
こ~んなに元気になりました。
トマトは実が出来るまではたっぷり水をあげなければなりません。夜露が下りない様になってカバーを外し、一ヶ月後には写真の様に元気に葉っぱが復活しました。これからは脇芽を取り除き元気な茎を上に伸びるようにしました。
死にかけた苗から出てきたものとは思えないほどの成長ぶりです。トマトは細菌などが付きやすく、傷をつけない様にしないといけないし、土に付きそうな葉は除去しなければなりません。本来ならば元気な茎を3本ほど残し他の茎は除去した方がいいそうですが、私の苗は死にかけていたので、新しく出てきた茎を残していたら、気付いた時には5本ほど伸びていてトマトもできそうだったのでそのまま残し、脇芽の処理だけしました。
大きく伸びた脇芽は、新しいトマトの苗へと再生することが出来ます。その方法は後程。
水も毎朝根元にたっぷり上げました。水が葉に当たるのを注意しましょう。病気になりやすくなるそうです。
こちらが今年初となるトマトの写真です。この大きさには驚きです。これからしばらくは水を控えて赤くなるまでは水のあげすぎに要注意です。赤くなるには日光をたっぷり浴びなければなりません。それが待ち遠しい!
幸い今年はこの時期気温が上昇し、天気のいい日が続きました。
カナダでは良くリスやタヌキやネズミなどの被害にあいます。朝起きると土に穴をほっていたり、お野菜をかじられていたりと、せっかくできたお野菜が収穫できなくなってしまいます。
それで今回、根元に近いトマトだけ赤くなるまでメッシュのカバーを掛けることにしました。
そしてめでたく収穫の日を迎えることが出来ました。
スーパースイートと書かれたタグの付いたトマトでしたが、スーパーと言うほどではなくとも、酸っぱすぎずほんのり甘みのある美味しいトマトです。
これまで8個ほど収穫し美味しく頂きましたが、ここ一週間急に涼しくなり昼間と夜の気温差も激しくなっていています。雨の日も増えてきているので、後どれくらい日光浴が出来るか分かりませんが、頑張ってもらいたいですね。
実はトマトって再生力が強くて、間引きした茎を水に付けて置くと根っこが出てきます。今回うっかりして間引きしなければいけない脇芽があっと言う間に大きくなっていたので、それを切りとり新しいトマトの苗を作りました。
間引きした脇芽を水に付けて一週間位すると茎から根っこが出てきます。根っこが十分長くなっていれば土に植え付け、毎日水を根元にしっかりとかけてあげます。
こんな感じでプランターでも大丈夫です。新しいトマトの苗の出来上がりです。しっかり根付いたら支柱を付けてあげましょう。
今回は、一粒が非常に大きいトマトがいくつもなっている為、支柱の代わりに2×4インチの木材を使ってフレームを作り、梱包用のビニールテープで茎を上のフレームから引っ張っています。横にはガーデン用の針金を15㎝間隔で張り巡らせ、茎の成長と共に結び付けています。余りの重さに上のフレームがしなっていますね。
トマトの横にあるのはキュウリです。結構うまい具合にフレームが活躍しています。
家庭菜園の時期も後1ヶ月ほどでおしまいです。なんか寂しいなぁ~。