日本で義務教育を受けた人が、カナダに移民してお子さんが小学生になったら、小学校のシステムなどで不思議に思うことよくあると思います。
多分そのうちの一つが授業時間でしょう。
カナダの小学校(BC州)の授業開始時間や終了時間は、学校によって異なる中途半端な時間に設定してあります。
例えば、午前8:38に始まり、午後2:28に終了です。
また、休憩時間やお昼休みも分単位で決められています。
これにはちゃんとした理由があります。
カナダの学校は、基本的に日本の学校より授業時間が短いです。
といっても、日本の義務教育の現在の授業時間については個人的にあまり詳しくないので大きな声では言えませんが、少なくとも私が通っていた頃(40年以上前)に比べると、半分くらいの時間じゃない?何勉強してるんだろう?と思うくらい短いです。
最近、ツイターでこの授業時間に関して疑問に思っている人がいたので、ここでも触れてみようと思います。
私の息子たちが小学校低学年の時は、8時45分から2時45分までの様に、5分10分単位で時間の設定がされていました。
しかし、2011年に、BC教職員組合の一年に渡るストライキの後に成立したBC州政府と交渉の末、教職員の一年の就労時間を明確にするために、一年間の授業日数でその就労時間を超えないように計算された時間が決められました。
これによって、この中途半端な時間が生まれたわけです。
教職員のストライキと言っても、授業は普通にありました。
しかし、授業以外のイベントは行われませんでした。
2011年と言えば、長男が小学校6年生。
小学校6年生7年生には、日本の修学旅行のようなイベントが複数ある年です。
丁度この2年間にまたがってストライキがあったので、その殆どのイベントが開催されませんでした。
息子はあまり気にしていなかったようですが、ガッカリしていた生徒もいたことでしょう。
今回、この授業時間の事を不思議に思っている方がいて、そういえばこういうことあったな~と懐かしく思い出した次第です。
私の息子たちは、もう既に高校を卒業しました。
一通りカナダの学校教育を経験したので、今後少しずつ思い出しながらカナダの学校について記事にしていこうと思います。
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