コロナのワクチン接種が進んでいますが、感染者数は減るどころか、変異種のせいで、どんどん増えていますね。
バンクーバーの小学校では、キンダーガーデンからのマスク使用が義務付けされ、マスクを常時使う機会が増えてきました。
私のデイケアでは、3歳以上の子供は去年の9月からマスクを着けています。
ご父兄の協力もあり、子供自ら食事と昼寝の時以外は室内でも屋外でもマスクを付けています。
マスク着用が始まった時、子供はマスクをはずと①置き場所を選ばず置いてしまう②どこに置いたか忘れてしまう、という問題に気付きました。
コロナウイルスは飛沫感染すると言われていますので、外した時にいろんな所に置いてしまうと、感染防止対策の逆効果になり本末転倒です。
そこで、マスクストラップを付け、マスクを取った時に首に下がっている状態にしていると、上記の二つの問題の解決になるわけです。
ユーチューブなどを見ても、色々皆さん考えているようなのですが、私がデイケアの子の為に作ってあげたマスクストラップは、長さもちょうどよく毛糸で編んでいますので、多少の伸び縮みができ、お昼寝の時はそのまま頭からスポット抜けて取り外すことができます(首に付けっぱなしでねるのは危険です)また、ボタンをいくつか付けていれば、長さを調節して付ける場所を変えて使うことが出来ます。
長い間耳の周りにゴムが当たっていると、耳の付け根が痛くなります。そのような場合は長めに使い頭の上にすることで、ゴムが耳に当たらずマスクをすることが出来ます。
私のストラップは、かぎ針編みで編んでいます。パターン1は、マスクのゴムをストラップで固定するタイプです。編み目の全ての目の間にボタンが通りますので、調節は非常に簡単にでき、お子さんの好みに合わせて使えます。
髪の毛の長いおこさんの場合は、ポニーテールの場所をストラップの場所に合わせると滑り落ちなくて便利だと思います。
また、パターン2のストラップは、大き目のボタンに直接マスクのゴムをひっかける仕組みになっているので、取り外しも簡単ですし、マスクを丁度いいテンションで引っ張ってくれるので、一日中マスクをしている方は、耳の付け根が痛くならなくて助かると思います。
かぎ針編みをやった事がある人は、一目でやり方が分かると思います。簡単に寸法を言うと、パターン1は、出来上がりの長さ40目の24cmです。それが出来たら両端に端から3cmの所にボタンを付ければ出来上がりです。
パターン2は、出来上がりの長さ25目の15cmです。それが出来たら両端に2cmのボタンを付ければ出来上がりです。
今回は、かぎ針編みをやった事がない方のために、ビデオを用意しました。撮影は、全くもって初心者の次男にお願いしました。見辛い所があると思いますが、ご了承ください。
注:ビデオの編み物はデモンストレーション用ですので、実物の長さではありません。
パターン1:子供向け、大人も使えます。
用意するもの
- 4mmのかぎ針編み用の針
- 毛糸(並)
- 直径1cmのボタン2~4個
- ハサミ
作り方
- 出来上がりの長さが24cmになる様に、40目の鎖編みを作ります。かぎ針編みをやったことがない人は、ビデオのステップ1を見てください。
2. 鎖編み40目出来たら、引き続き3目鎖編みを作って、40目の所から長編みを始めます。長編みがどんなものか分からない方は、ビデオをご覧ください。
3. 最後まで長編みが出来たら、3目鎖編みを作って、1目目に針をを通し、一目拾って針にあったループの中を通し繋ぎます。言っていることが分からない人はビデオをご覧ください。
4. 終わりの糸と始めの糸を合わせて、3㎝位の長さに切ります。編み目の間を引き抜きながら、糸処理をします。最後は糸が見えない様に切ってしまったら、出来上がりです。言っていることが分からない方はビデオをご覧ください。
5. 両端の端から3cmほどの所にボタンを縫物用の糸と針で縫い付けます。短く使いたいときは、もう少しセンターに近い所にボタンを付けて、調節してみてください。
パターン2:高学年、大人向け
用意するもの
- 4mmのかぎ針編み用の針
- 毛糸(並)
- 直径 2cmのボタン2個
- ハサミ
作り方
1. 出来上がりの長さは15cmなので、25目の鎖編みを作ります。
2. パターン1-2 と同じように長編みをします。
3. パターン1-3と同じように一旦一つ目に戻ります。
4. 一段目の上に二段目の長編みを編みます。最後はパターン1-4と同じです。
5. 両端に、直径2cmのボタンを縫い付けます。
このパターンは、マスクのゴムを直接ボタンに引っ掛けます。下の写真のように使います。耳が痛くならない様にするには、もう少し上の方で使った方がいいと思います。
まとめ
このストラップは、夏に息子の入院で看護婦さんがみんな、マスクをきつく付ける為に使っていたストラップからヒントをもらい考えました。近くで見たわけではないので、はっきりは分かりませんが、多分、パターン2を使っていたのではないかと思います。
デイケアの子供たちに聞いたところ、パターン1の方が好評で、いつも首の後ろで使っています。
パターン2は、ゴムをひっかけるだけなので、取り外しが簡単で、マスクをきつめにはめたい人には向いていると思います。
私はたまたま家にあった毛糸とボタンを使いましたが、渋い色からカラフルなミックスの毛糸など種類はたくさんあります。かわいいボタンを使えば、お子さんもきっと喜んでくれることでしょう。
一度コツを掴めば簡単に出来るようになります。試してみてはいかがでしょうか。