家庭菜園で重要になるのは、やはり土壌の準備と肥料です。
私が住んでいる地域の土壌は粘土質で、お店で買ってきたガーデンソイルやマルチ、腐葉土などを混ぜて柔らくしない限り、そのままではどうしても固くなってしまって野菜を育てるには不向きなタイプの土壌です。
野菜を植える前に欠かせないのが土壌の改善です。
土壌の準備は、苗を植える2週間ほど前にすると良いでしょう。
一旦野菜の収穫が終わった場所に次の苗を植える時も同じように土壌の改善をすることをお勧めします。
下記の記事で粘土質の土壌の改善方法を紹介していますので参考にしてください。
肥料
苗が根付いた後は、2週間ごとの追肥が重要ですが、肥料と言ってもお店で売っている肥料って色々ありますよね。
日本では家庭菜園をしたことがないので日本の肥料の表示も同じかもしれませんが、カナダの肥料のパッケージには3つの番号でその内容が表示してあります。
番号の順番は、必ず同じ順番で表示されています。
最初の数字は窒素の量(N)、2番目の数字はリン酸塩の量(P2O5)、3番目の数字はカリの量(K2O)です。
これらの3つの数字は、主要な栄養素(窒素(N)-リン(P)-カリウム(K))を表しています。
これらの数字は、そのパッケージに入っている%値を示します。
この写真の肥料は、18-18-21なので、18%の窒素、18%のリン、21%カリウムが入っているという事になります。
18+18+21=57ですので、残り43%は融合物質などのフィラーが混ざっています。
窒素(N)
窒素は、葉っぱの成長を助ける栄養素です。
窒素の量が少ないと、植物の成長が遅くなり、緑色が失われ、黄緑色の葉ができます(クロロシスと呼ばれます)。
窒素が多すぎると、植物は花の開花や実にあまり重点を置かずに葉に集中します。
葉っぱの成長を助ける窒素ですのでレタス、キャベツ、ほうれん草などの葉野菜は、窒素が多めの肥料が良いでしょう。
リン(P)
リンは、植物が他のすべての栄養素を効率的に使用するのを助け、根と花の発達を促す栄養素です。
適切な量のリンは、花を美しく咲かせ、健康的な果物や種子収穫することが出来ます。しかし、 多すぎたり少なすぎたりすると発達に偏りが生じます。
リンは、根の成長を助けますので、大根、ニンジン、ニンニクなどに良いと思います。
実を付けるお野菜も窒素同様必要になります。
カリウム(K)
カリウムは、根や上部の成長を含む一般的な成長を助けます。
適切な量の成長を促進するだけでなく、植物がそれ自体を過度に伸ばす過成長も調節します。
また、細胞壁を強化し、より強力な茎の形成を促します。 また、寒さや干ばつ状態からだけでなく、病気や害虫への耐性にも役立ちます。
まとめ
粘土は密度が高いため、水分をよく保持します。 また、他の種類の土壌よりも栄養分が豊富になる傾向があるそうです。
粘土質の土壌を構成する粒子が負に帯電しているため、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどの正に帯電した粒子を引き付けるそうです。
粘土質の土は塊やすく扱いにくいですが、このような栄養素も捨てがたいので、上手く利用することが大事だと思います。
今年私は、トマトやイチゴを美味しく育てたいと思ってキャッチコピーに惹かれ18-18-21の肥料を買い使っています。
苺の大きさも例年より大きく甘く、トマトは一度枯れかけたのが復活し、早い段階で大きな実がなっています。
トマトはこれまであまりうまく行ったことがないので肥料が効いているのではないかと思われます。
花をきれいに咲かせたい場合の肥料は、リンが多めの肥料が多いようです。窒素が多いと葉に栄養が行き過ぎる可能性があります。
お野菜の場合は、窒素とリンの量が大体同じものが多いようです。
肥料も使い方を間違えれば逆効果になるので、パッケージの使い方に従って使用しましょう。
店頭には色々な組み合わせの肥料が販売されていますので、ご自分の家庭菜園に合った肥料を選んで使ってみると良いでしょう。
Happy Gardening!