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【お金の話】インカムタックス申告前に 知っておきたい事 

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新年が始まるとそろそろ準備を始めなければと思うのが、インカムタックス(所得税)の申告です。日本で言う所の「確定申告」です。

カナダでは収入がある人は、源泉徴収されている人でも毎年インカムタックスを申告しなければなりません。

これは、カナダの市民権保持者や永住権保持者だけではなく、外国人でもワーキングホリデーで収入を得たり、カナダの不動産や投資で収入を得た人なども例外ではありません。

就労による収入以外でも、家賃収入や投資による収入(投資信託やGICなどで得た分配金)は、申告する必要がありますが、普通預金の利息などは申告する必要はありません。

その他のインカムタックスに関する詳しい情報は、カナダ政府のホームページ(英語版)で見ることができます。

2021年度の確定申告シーズンは、2022年2月に開始されます。

まだ時間は十分ありますので、申告前に知っておくべき事を学び、必要な書類を収集し、徐々に準備を始めましょう。

ここでは、確定申告をする前に、知っておくと役に立つ情報をまとめたいと思います。

情報のソース記事はこちらです。

 時期

2021年度の確定申告シーズンは、2022年2月に開始されます。

源泉徴収をされている会社勤めの方の納税期限(2021税年度)は、2022年5月2日です。通常、一般納税期限は毎年4月30日ですが、2022年は土曜日になるため、翌週の営業日まで延長されています。

この確定申告の期間に申告しなければ、ペナルティ(罰則)が生じます。

ペナルティ(罰則)

未払いの納税残高がある場合は、提出が遅れるとペナルティ(罰則)が科せるられます。

払い戻しを受ける場合、または税金の残高がゼロの場合、締め切り日以降に申告してもペナルティ(罰則)はありません。

 

カナダ歳入庁(CRA)に所得税と給付金の申告が遅れた場合のペナルティ(罰則)は次の通りです。

 

「レイトファイリング」ペナルティの内容

CRAは、納税額の5%に加えて、最大12か月間毎月の未払い額の1%即時ペナルティを科します。

たとえば、税務署に$5,000の税金を支払う義務があり、12か月遅れて確定申告を行うと、税額は次のように増加します。

$ 5,000 x 5%= $ 250 

$ 5,000 x 1%x12か月= $ 600 

以上の様に、提出遅延ペナルティの総額が$250+$600=$850ですので、その年の税金の総額は $5,850 になります。

この金額には、追加の利息ペナルティは含まれていません。

 

過去数年間に納税申告が遅れた場合も、CRAは「遅滞申告」ペナルティを税収の10%に引き上げ、さらに最大20か月まで月額2%に引き上げることができます。

CRAに税金を支払うことができない場合でも、5月2日から4月30日の期限までに税金を申告すれば、「レイトファイリングペナルティ」を回避することができます。

2021年度の個人税の変更

2021年に、COVID-19の給付金を受け取ったカナダ人は、納税申告書で収入を報告する必要があります。

 

たとえば、

  • Canada Recovery Benefit(CRB)
  • Canada Recovery Sickness Benefit(CRSB)
  • Canada Recovery Caregiving Benefit(CRCB)

これらの給付の受領者は、CRAからT4A伝票を入手できます。

これら3つの給付金は源泉徴収されましたが、他に収入があった場合、税金を支払うか、払い戻しさなければなりません。

 

納税還付金をより多く貰う方法

納税還付金(タックスリターン)をより多く貰うには、タックスリターンについて良く理解し、資格のある控除項目を知っておく必要があります。

下記は、学生が利用できる控除の記事です。フルタイムの学生でなくても、資格コースなど短期の学費なども対象になるので、自分がその対象になるか調べてみてください。

上記の記事は去年書いたものですが、基本的な内容は同じだと思います。

2021年度に変更がないかどうか政府ホームページで確認してください。

現時点で政府ホームページは、2021年度の内容にまだ更新されていませんので、詳しい内容に関しては一月末以降に確認してください。

 

2021年度も在宅勤務の経費が控除される

今年も、コロナの影響で在宅勤務をされている人は、去年に引き続き在宅業務の費用を経費として申告することができます。細かく申請することもできますが、一括で申告を簡単に済ませる方法もあり、2021年度$500の一括申告が認められています。

下記の記事は去年の書いたものですが、基本的な内容は同じだと思います。

2021年度の詳細につては、政府ホームページを参照ください。

2022年度の個人税の変更内容

2022課税年度には、次の更新が適用されます。

 

RRSP拠出限度額

2022年RRSP年間限度額は、2021年の以前の限度額である $27,830 から $29,210 に増加しています。

 

パーソナルアマウントの金額:

2022年連邦のパーソナルアマウント金額は、

  • 収入が $ 155,625以下の場合、$ 14,398
  • 収入が $221,708ドル以上場合、$12,719

 

TFSA拠出限度額:

2022年年間TFSA限度$ 6,000で変更されていません。

18歳以上の人はTFSAに拠出する資格があります。

TFSA2009年に設けられてから拠出額の合計が2022年度$ 81,500になります(これまでに引き出しや再購入を行っていない場合)。

 

連邦税ブラケット:

2022年の連邦税率とブラケットは次のとおりです。

  • $ 50,197以下:15%
  • $ 50,197.01~$ 100,392:20.50%
  • $ 100,392.01~$ 155,625:26%
  • $ 155,625.01~$ 221,708:29%
  • $ 221,708 +:33%

 

地方税ブラケット:

各州のブラケットのリストはこちら

ファイリング方法

インカムタックスリターンのファイリングは、もう既に源泉徴収をされていて、扶養家族もいない人でしたら、オンラインの無料サービスで簡単にできます。

 

しかし、タックスの申告は時には複雑で間違える可能性もあります。

特に配偶者やお子さんがいる場合は、扶養家族の控除等知らないことも多々ありますので、タックスリターン専門家にお願いしてもいいかもしれません。

特に事業を始めたばかりの人などは将来的に会計監査に合わなくていいように、専門家を利用されることをお勧めします。

専門家の利用に興味がある方は、こちらのリンクから入ると10%の割引があります。

あとがき

経費を申告する場合は、領収書が必要となります。

光熱費などの明細書は、住所証明の書類になる事もありますので、領収書や光熱費の明細書は、日頃から保存しておくようにしましょう。

確定申告を終わらせた時点で終わりではなく、後に会計監査が入る可能性がありますので、上記の書類は最低でも7年間保存しておくようにしましょう。

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