皆さんはカナダの所得税(インカムタックス)についてどれだけ理解していますか?
シリーズ Part 1, Part 2に引き続き、YouTube で金融リタラシーを発信している「The Independent Dollar」のカナダの所得税についての動画(英語)Part 3:「RRSPで減税と給付金の増額」を日本語で解説したいと思います。
これまでと同じく、例として挙げているのはオンタリオ州に住むシングルで二人の子持ちの男性二人。スティーブとジョンです。
スティーブは年収 $50,000。
ジョンは年収 $110,000。
今回のメインポイントは「RRSP」です。
以前私のブログで説明していますので、RRSPについて知識が無い方は先ずは「RRSPとは?RRSPの賢い選び方」の方をお読みください。
この動画での説明:
RRSPの利点
- RRSPを購入したお金がそのまま収入から差し引ける。 例:スティーブが年収$50,000の10%($5,000)をRRSP購入に使ったら、税金対象額が$45,000になる。
- 政府給付金の額が増える。
収入の違うスティーブとジョンを例に、RRSPを購入した場合としなかった場合の税金額と給付金や還付金の金額の違いを数字で表しています。
スティーブの場合: 年収 $50,000
A: RRSP $0
税金対象額:$55,000
所得税:$3,490
子供給付金CCB:$9,902
連邦サービス税還付GST: $368
TRI(オンタリオ州の補助金):$174
B:RRSP $5,000 (年収の10%)
税金対象額:$45,000
所得税:$1,845
子供給付金CCB:$10,977
連邦サービス税還付GST: $618
TRI(オンタリオ州の補助金): $374
ジョンの場合: 年収 $110,000
A: RRSP $0
税金対象額:$110,000
所得税:$24,045
子供給付金CCB:$4,188
連邦サービス税還付GST: $0
TRI(オンタリオ州の補助金):$0
B:RRSP $11,000 (年収の10%)
税金対象額:$99,000
所得税:$19,304
子供給付金CCB:$4,815
連邦サービス税還付GST: $0
TRI(オンタリオ州の補助金): $0
両者ともRRSPを購入することによって、税金を減税でき政府の給付金を増額できます。
RRSPの預金は、退職前に使う目的の物ではないので、RRSPを使うのを迷っている人がいると思います。
しかし、どうしてもお金が必要な場合、RRSPのお金を引き出せる場合があります。また、場合によっては、退職前に引き出した方がよい場合もあります。
詳しくは、動画の概要欄にある「Sell your RRSP」の動画で説明しています。
そしてその動画がこちらです↓